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燧ケ岳は至仏山とともに、尾瀬を象徴する代表的な山で、北海道を含め 東北地方では最高峰となる。山頂は双耳峰で俎ーと2356mの柴安ー からなる。登山道は尾瀬ヶ原、尾瀬沼、福島県側の御池からといくつか ある。
昨年、尾瀬に来たとき、尾瀬沼から見た燧ケ岳の勇姿にすっかりやられてしまい、これはいつか登らなくてはと思い、紅葉の時 期にあわせてやって来た。 一睡もせず、夜中に自宅を出発し、6時に御池の駐車場に到着した。今日を最後に御池から沼山峠までのバス便が終了だという ことで、ここの駐車料金千円を無料にしてくれた。6時半登山開始。山頂までは、途中に2ヶ所の田代があり、全体を3つに目標 分けするとよいだろう。登りだしはいきなり急登で、岩と土でできた斜面をどんどん登って行く。30分もしないうちに、すっ かり息が上がってしまい、たまらず休憩となった。あまり陽の当たらない林のなかを我慢して1時間ほど登ると、視界が開け広 沢田代にでた。ここで3分の一は来ただろうか。まだ山頂を見ることは出来ないが、なぜか田代にでると、ほっとするのであ る。再び登り始め、相変わらずの急登で高度を上げていくと、40分で熊沢田代にでた。目の前には燧ケ岳の山頂が姿を現し、 キタッー!という感じになる。こちらの田代は、さきほどの広沢田代よりも大きく、真ん中をどこまでも木道がのびていく様 は、なんとも言えぬすばらしい光景である。夏にも見てみたいものだ。山頂に向けて再び登り始める。この田代の木道はかなり の段差があるので意外ときつい。樹林帯を抜け、そろそろ山頂も近づいてきたのではないかと思っていると、崖崩れの跡のよう なガレ場が出現した。ここを足元に注意しながら直登し、その後さらに左にトラバースし、いくつかの沢を越えてしばらく行く と俎ーに到着した。ここで一服した後、ピークである2356mの柴安ーに到着したのは、登り始めて3時間半後のことであっ た。先客は2人おり、あっちがなになに山で、こっちがなになに岳などといろいろ教えてくれた。山頂からは眼下に尾瀬ヶ原と 尾瀬沼が手に取るように見え、周りの山々の眺めも最高であった。 ![]() ![]() はじめの急登を終えると広沢田代にでた 目の前には俎ー ![]() ![]() 熊沢田代の池塘 熊沢田代から続く木道。この眺めがとても気に入った ![]() ![]() ガレ場を直登する 俎ーに到着。あとひと息だ ![]() ![]() 登り返した先には柴安ー 柴安ーに到着 ![]() ![]() 尾瀬ケ原の向こうには至仏山 尾瀬沼を俯瞰する ![]() 反対側には会津駒ケ岳 <山行後記> 尾瀬といえば夏が一番賑わうが、登山シーズンも最後のこの時期は、静かな中での登山 ができた。晩秋の尾瀬もいいものだと感じた。この尾瀬の名峰は尾瀬ヶ原のたたずまい とは裏腹に、登ってみると意外ときついものであった。 ![]() |
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