04燧ケ岳


 尾瀬の名峰からの絶景を堪能
ひうちがたけ


(2356m)
                                                         福島県南会津郡檜枝岐村


          燧ケ岳は至仏山とともに、尾瀬を象徴する代表的な山で、北海道を含め
          東北地方では最高峰となる。山頂は双耳峰で俎ーと2356mの柴安ー
          からなる。登山道は尾瀬ヶ原、尾瀬沼、福島県側の御池からといくつか
          ある。


 2006年10月31日    

 ・コース
    御池⇔広沢田代⇔熊沢田代⇔俎ー⇔柴安ー

 ・行き 3時間30分 、 帰り 2時間30分

 ・標高差 846m

 ・歩程 9.6km
  


昨年、尾瀬に来たとき、尾瀬沼から見た燧ケ岳の勇姿にすっかりやられてしまい、これはいつか登らなくてはと思い、紅葉の時
期にあわせてやって来た。
一睡もせず、夜中に自宅を出発し、6時に御池の駐車場に到着した。今日を最後に御池から沼山峠までのバス便が終了だという
ことで、ここの駐車料金千円を無料にしてくれた。6時半登山開始。山頂までは、途中に2ヶ所の田代があり、全体を3つに目標
分けするとよいだろう。登りだしはいきなり急登で、岩と土でできた斜面をどんどん登って行く。30分もしないうちに、すっ
かり息が上がってしまい、たまらず休憩となった。あまり陽の当たらない林のなかを我慢して1時間ほど登ると、視界が開け広
沢田代にでた。ここで3分の一は来ただろうか。まだ山頂を見ることは出来ないが、なぜか田代にでると、ほっとするのであ
る。再び登り始め、相変わらずの急登で高度を上げていくと、40分で熊沢田代にでた。目の前には燧ケ岳の山頂が姿を現し、
キタッー!という感じになる。こちらの田代は、さきほどの広沢田代よりも大きく、真ん中をどこまでも木道がのびていく様
は、なんとも言えぬすばらしい光景である。夏にも見てみたいものだ。山頂に向けて再び登り始める。この田代の木道はかなり
の段差があるので意外ときつい。樹林帯を抜け、そろそろ山頂も近づいてきたのではないかと思っていると、崖崩れの跡のよう
なガレ場が出現した。ここを足元に注意しながら直登し、その後さらに左にトラバースし、いくつかの沢を越えてしばらく行く
と俎ーに到着した。ここで一服した後、ピークである2356mの柴安ーに到着したのは、登り始めて3時間半後のことであっ
た。先客は2人おり、あっちがなになに山で、こっちがなになに岳などといろいろ教えてくれた。山頂からは眼下に尾瀬ヶ原と
尾瀬沼が手に取るように見え、周りの山々の眺めも最高であった。


 
         はじめの急登を終えると広沢田代にでた                         目の前には俎ー

 
                 熊沢田代の池塘                     熊沢田代から続く木道。この眺めがとても気に入った

 
                ガレ場を直登する                             俎ーに到着。あとひと息だ

 
              登り返した先には柴安ー                                柴安ーに到着

 
             尾瀬ケ原の向こうには至仏山                           尾瀬沼を俯瞰する


               反対側には会津駒ケ岳




       <山行後記>
          尾瀬といえば夏が一番賑わうが、登山シーズンも最後のこの時期は、静かな中での登山
          ができた。晩秋の尾瀬もいいものだと感じた。この尾瀬の名峰は尾瀬ヶ原のたたずまい
          とは裏腹に、登ってみると意外ときついものであった。





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