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石鎚山に登るのは今回で3回目となる。
いつものように西条の宿を出発すると、7時にはロープウェイ下谷駅の駐車場に到着した。駐車場のおっちゃんによると、すで に臨時便が出ていると言うので、さっそく準備を済ませロープウェイ乗り場へと向かった。しばし空中から紅葉を眺めていると 山頂駅に到着。同乗の人たちが出て行ったあと、8時過ぎに歩き出した。今日は天気が最高で、絶好の登山日和と言える。独特 の山容の瓶ケ森も綺麗に見える。これからの眺望が楽しみだ。15分ほど歩くと成就社に到着した。立派な神門をくぐると、そ こから登山道が始まるので、まずは八丁坂を下って行く。美しいブナ林は雰囲気抜群でとても癒される空間だ。八丁のコルまで 下りきると階段の上りが始まった。しばらく続く階段に少々うんざりしてきたころ試しの鎖にでた。石鎚山と言えば鎖場だが、 前回同様に今回も鎖場はすべてパスして行くと決めている。すぐに前社ケ森の茶屋に着いたので、ここでザックを下ろして休憩 することにした。まだ1時間しか歩いてないが、連続する階段により足に少しばかり疲れを感じている。ここ数日は紅葉も見ご ろと言うことで多くの登山者が行き交っている。ときどき白装束の修験者とすれ違うのはこの山ならではだ。再び歩き出すと、 ほどなくして森を抜けた。そこは夜明峠で目の前には石鎚山を望むことが出来た。赤と緑に彩られた石鎚山は、まるでパッチワ ークのような装いだ。一ノ鎖は巻き道を使い、ニノ鎖元で土小屋からのルートと合流し巻き道へ。三ノ鎖は工事中のため巻き道 へ。そして鋼鉄製の階段が現れると山頂まではもう少しだ。息を切らしながらゆっくり登り詰め、やがて弥山に到着した。弥山 はたくさんの人でところ狭しといった感じだ。さて、眺めのほうだが雲ひとつない快晴で素晴らしい景色が広がっていた。何と 言ってもここからは天狗岳の存在感が一番である。天を突くように聳り立つ鋭鋒は何度見ても惚れぼれする。ところどころ色付 いているのは紅葉の名残だろう。北の方向には瓶ケ森とその先に西条の街を見渡すことが出来る。背後には瀬戸内海が広がって いる。そしてもう一つは西ノ冠岳から二ノ森、さらに堂ケ森まで続く稜線だ。この眺めも素晴らしい。天狗岳とは対照的なもの がある。しばらくこの眺めを楽しんだので、次は天狗岳に向かう。しかし、ここから始めの下りが混雑しているため、なかなか 進みそうもないのであっさりやめることにした。2年前はその天狗岳への途中に足を怪我してしまい、かなり大変な思いをして 下山したのだが、今日は景色を見ながらのんびり下ることにして石鎚山をあとにした。 ![]() ![]() ![]() ますは石鎚山ロープウェイに乗って 山頂成就駅。澄み渡った青空のもと出発 西条の町が見渡せる ![]() ![]() ![]() 石鎚神社中宮成就社で登山の無事を祈る 八丁まで下るといよいよ登りだ 木洩れ日射す森の中をのんびりと ![]() ![]() しばらく続いた階段を終え、前社ケ森小屋で一休み 視界良好、眺望抜群。今日は大晴快 目の前の小山には試しの鎖から下りてくる人が ![]() 夜明峠に出ると正面にドカンを現れる石鎚山。右から弥山、天狗岳、南尖峰と並ぶ 山肌を染める木々が青空によく映える ![]() ![]() ![]() 鎖場に果敢に挑む人たち 見上げるとすぐそこに山頂が 二ノ森に続く稜線だろうか ![]() ![]() ![]() 土小屋からのルートと合流するニノ鎖元小屋は現在工事中 この階段が出ると頂上は近い ![]() ![]() 2時間20分で石鎚山弥山に到着 弥山は多くの人でごった返していた 弥山からの眺めはこちら ![]() ![]() ![]() 西ノ冠岳から二ノ森、そして堂ケ森まで連なる山並。いつか歩いてみたいルートだ 笹に覆われた山肌がやわらかな印象を受けるがアルペンムードも感じられる。天狗岳とは対照的だ ![]() ![]() 天を突くように猛々しく聳える天狗岳は石鎚山の象徴 見る角度によって表情を変える。土小屋からのルートが続いている ![]() ![]() 土小屋から瓶ケ森までの眺め 瓶ケ森をアップ この山はいつも気になる。あの山頂から石鎚山を見てみたい ![]() ![]() 西条の町とその先には瀬戸内海が広がる 成就社から今日歩いてきたコースを振り返る。そろそろ下山しよう <山行後記> 気になっていた紅葉の様子だが、天狗岳では少し遅かったものの、まずまずのものが楽 しめた。人は多かったがこの時季は気候が良いため快適に歩くことができたので良かっ た。山頂から見た二ノ森と堂ケ森へのルートも気になるところだ。晴天に恵まれ文句の 付けようのない最高のパノラマには心躍る思いがしたし、今までの石鎚山で一番素晴ら しいものだった。次回こそは土小屋から登ってみたい。 ![]() |
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