11大菩薩嶺A


 曇り空もなんのその、お気軽山歩きの決定版
だいぼさつれい


(2057m)
                                                      山梨県甲府市・北都留郡丹波山村


      思えばもう2カ月も山から遠ざかっている。夏の暑さの中、とても山に登る気力が湧かなかった。
      9月に入っても残暑が居座り、急には涼しくはならないようだが、そろそろ高い山にも登りたいし、
               体がなまってしまいそうなので軽く歩いてみることにした。

 2013年9月1日    

 ・コース
  上日川峠⇒福ちゃん荘⇒勝緑荘⇒大菩薩峠⇒
  賽の河原⇒雷岩⇒大菩薩嶺⇒雷岩⇒唐松尾根
  ⇒上日川峠

 ・行き 2時間20分 、 帰り 50分

 ・標高差 467m

 ・歩程 7.0km
  


久しぶりの登山は、久しぶりの大菩薩嶺にした。お手軽に登れるのでリハビリには丁度いい。登山口の上日川峠には7時30分
過ぎに到着した。道沿いの駐車場には余裕で駐車することができた。空は曇っており、景色は期待できそうもない。まあ、今日
は足慣らしなのでそんなことは気にしない。準備を済ませ、早速歩き出した。ロッジ長兵衛の脇から舗装された林道と、それに
沿う形で登山道があるが、この登山道はまったく記憶にない。7年前は林道を歩いたが、今日は登山道を行ってみることにした。
たいした登りではないのだが、歩き出してすぐにフラットな林道にしておけば良かったと後悔した。20分も歩くと福ちゃん荘
だ。先ほどのロッジ長兵衛と同様、こちらも静かな佇まいとなっていた。道は大菩薩峠方面と唐松尾根とに分かれる。以前は大
菩薩峠経由で登ったので、今回は一気に唐松尾根を行こうと思ったが、結局は楽をすることにした。本来なら富士山が眺められ
る富士見山荘を通過。すぐに小さな橋を渡ると勝縁荘にでた。この左奥に続く登山道を進んで行くと緩やかに登り始め、登山道
らしくなってきた。カラマツ、ミズナラ、コメツガなどの混合林はなかなか良い雰囲気だ。のんびり歩いて行くと次第に林の密
度が薄くなり、間もなく介山荘の建つ大菩薩峠に到着した。数組の登山者が休憩していたので、こちらもここで小休止とした。
ここから山頂へは気持ちの良い尾根道が続いている。雲がたちこめて、その眺めはパッとしないが。さて、再び歩き出す。一段
登ったところにある親不知ノ頭からは大菩薩湖が雲の間から俯瞰でき、右手には奥多摩三山が望めた。それ以外はだめで、遠望
も利かない。一旦下ると賽ノ河原だ。笹原の登山道の周りにはシラビソが点在している。足元をみれば、ところどころに花を目
にすることができ、夏の名残りが感じられる。尾根をしばらく進むと雷岩だ。福ちゃん荘から来る唐松尾根のルートとはここで
合流する。あとは森の中を数分行くと大菩薩嶺の山頂に到着した。山頂は木々に覆われているためまったく眺望が得られない。
すぐに先ほどの雷岩まで戻り、少し早目の昼食にした。曇り空とはいえ、やはり視界の開けたところでの食事が良い。前に来た
ときは、ここからの富士山と南アルプスの眺めが素晴らしかった。帰りは唐松尾根で一気に下山し、昼前には余裕で下山するこ
とができた。


  
   まだ静かなロッジ長兵衛から出発           あっという間に福ちゃん荘        富士山はまったく見えない富士見山荘

  
    勝縁荘から緩やかに登り始める           こんな雰囲気も好きです               介山荘でひと休み

 
     大菩薩峠から山頂方向を窺うも雲に隠されている                    こちらは奥多摩三山の眺め

 
          大菩薩湖(上日川ダム)を俯瞰する                      親不知ノ頭から賽ノ河原へと下る

 
      ときどき青空が覗くことも。でもこれが精一杯                天気は悪いが、気持ち良い尾根歩きを楽しむ

 
   残り少なくなった花。その中でも、コウリンカが一番目立った          雷岩の広場。帰りはここで食事をすることにした

 
          雷岩から再び森を進むと山頂は近い                 ゆっくり歩きの2時間20分で大菩薩嶺に到着




          立ち寄り温泉情報
          大菩薩の湯
          以前にも何度か立ち寄ったことがあり、今回も近いので行ってみた。あまり疲れていなかった
          が、やはり山歩きのあとの温泉は格別のものがある。高アルカリ泉特有の肌触りと、涼風に吹
          かれながら入る露天風呂が心地良い。
          大人600円(3時間)



        <山行後記>
          天気が良くなかったので景色云々ではないが、久しぶりに山の感覚をつかむことができ、収穫
          のある山行だった。少し物足りない感じもするが、手軽にのんびり歩けたし、まあこれくらい
          が楽しむには丁度良いのかもしれない。暑い都会を離れ、思いのほか涼しさを感じることがで
          きた大菩薩嶺だった。





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