23磐梯山


 道に迷って右往左往
ばんだいさん


(1819m)
                                                                               福島県耶麻郡猪苗代町・磐梯町


           今日は日帰りで磐梯山と安達太良山をやっつける。移動時間をいれると、それほど余裕が
                あるわけではないので、急いで行かねばならない。

 2007年5月3日    曇/晴

 ・コース
  八方台⇔中の湯(迷う)⇔お花畑⇔弘法清水⇔
  磐梯山

 ・行き 2時間50分 、 帰り 1時間40分

 ・標高差 625m

 ・歩程 7.4km
  


3時30分、磐梯山ゴールドラインに到着したが、夜間通行止めで料金所が閉鎖されていた。すぐ手前の路肩に駐車、しばしの
睡眠補給だ。起床し6時30分に登山口がある猫魔八方台の駐車場に到着した。大きな駐車場だ。車は3台あり、出発準備に追
われていた。こちらも朝食後、準備し早速登山開始。先に来ていた2人組みがちょうど出発するところだったので、その後に付
いていくことにした。登山道は残雪に覆われており、昨日までつけられたトレースを頼りに進んでいくが、どうもはっきりとし
ない。おまけに目印テープの数も少なくルートが定まらない。30分ほどすると完全にルートロストしてしまった。後からやっ
てきた何組かのグループと合流し進路を探したのだが、なかなか見つからなかった。不安ではあったが、とりあえず見当をつけ
てしばらく進んでいくと、ずっと下のほうに小屋が見えた。あれは中の湯ではないか。本来のルートではこの中の湯の脇を通る
はずだ。するとそれより谷を挟んでやや南の森の中を突き進んできたことになる。進む方向はあっている。しばらくすると斜面
をトラバースするロープが張ってあるポイントにでたので、ここが本来のルートであると確信した。出発してから2時間で山頂
を望める緩やかな平地に着いた。お花畑への分岐があり、とても素敵なところだ。はじめに出ていた雲はいつの間にか消えて、
気持ちのいい青空になっていた。振り返るとアルツ磐梯スキー場がはっきりと見てとれる。そこから10分ほどで山頂下の弘法
清水の小屋に到着した。磐梯山登山ルート6本のうち5本がこの小屋に合流するという。ここに湧き出ている水はとても美味し
く、小屋のおばさんがこの清水で淹れたお茶をご馳走してくれた。小休止の後、小屋にザックをデポし目の前の急登にとりかか
った。斜面には一面に雪が積もっており、キックステップで一歩ずつ確実に登っていく。やがて尾根にでるので右に巻くとすぐ
に山頂に到着した。この山頂からの360度の眺めは遮るものが何もなく爽快そのものだ。すぐそこには櫛ケ峰と沼ノ平、桧原
湖が見え、反対側の表磐梯にはうっすらとだが猪苗代湖を俯瞰することができた。また、北に目を向けると飯豊、吾妻の素晴ら
しい山々の景色を望むことができた。一旦、弘法清水へ戻り、一服したあと下山を開始した。下山時は迷うことはなかった。途
中からはしっかりとしたルートが拓かれており、次々に登山者が登ってきた。予定より時間が掛かってしまったので、八方台に
戻ると急いで次の安達太良山に向かった。


 
               朝靄の中を歩きだす                               道に迷ってしまった

 
                 山頂が見えてきた                          木々の間から磐梯のスキー場が

 
           お花畑を過ぎると弘法清水は近い                        弘法清水の小屋でひと休み

 
            弘法清水から雪の急登を進む                           間近に天狗岩が迫る

 
            2時間50分で磐梯山に到着                        山頂からの櫛ケ峰と沼ノ平の眺め

 
                猪苗代湖を俯瞰する                        桧原湖とその先に吾妻連山を遠望


    帰りに通った中の湯。本来は往路もここを通るはずだった




          磐梯山で遭難
          帰宅後にニュースで知ったのだが、同じ日に八方台から登った登山者2人が、下りで
          遭難事故にあったということだ。しかし、翌日に無事発見されたそうだ。



        <山行後記>
          なんとか天候が回復し、また残雪歩きも面白く、磐梯山は予想以上に良い山であった。
          しかし往路でルートを見落としてしまったことについては、積雪のせいか、また他の人
          に付いていったのが原因なのか分からない。今回は無事に本来のルートに戻ることがで
          きたが、今後は気をつけなければならないだろう。
          


安達太良山へ続く





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