31皇海山


 登山口までのアプローチが問題だ
すかいさん


(2144m)
                                                                                          栃木県日光市
                                                                                          群馬県沼田市


         翌日から関東地方が梅雨入りするらしい。今日は梅雨入り前で天気が良さそうなので
              以前から気になっていた皇海山に行ってみることにした。

 2007年6月13日    

 ・コース
  皇海橋⇔不動沢のコル⇔皇海山

 ・行き 2時間30分 、 帰り 2時間10分

 ・標高差 790m

 ・歩程 7.2km
  


やっとの思いで林道を走り終え登山口に到着した。駐車場には先客の車が10台くらいで、立派なトイレがあった。準備を整え
早速、登山開始。すかい山、どこかモダンな響きのあるこの山名。どんな山行ができるか楽しみだ。皇海橋を渡り、左に進んで
山へと入っていく。山頂までは3.6km、それほどの行程ではない。はじめはあまりきつくない上りで、一面の笹原を切り開い
た細い登山道だ。また、栗原川の支流だろうか、沢を何度も渡渉する。いいペースで歩き続け、早くも中間地点に達した。ここ
までまだ45分しか経っていない。しかし、高度計の数値はそれほど上がっておらず、これ以降の上りのきつさが想像できた。
樹林帯の中では遠くの景色をまったく見ることができないが、道端にたくさん咲いていた紫色の小さな花がとても綺麗で癒され
る。また、水辺は涼やかで僅かな風でも、汗をかいた体には心地良い。中間地点を過ぎると登山道は急登になった。基本的にこ
のコースは沢を遡行するのだが、ここからは沢の中を直登することになる。大雨の後など、大量の出水が予想されるときは止め
たほうがいいだろう。30分ほど喘ぎながら登ると不動沢のコルにでた。ここは鋸山へ通じる鞍部で、目の前に現れた鋸山の岩
峰群が素晴らしい。鋸山とは反対側にあるのが皇海山だが、まだ山頂を捉えることはできない。一休みしたあと出発した。ここ
まで来れば、あとは比較的楽に登れるというパターンだが、それは甘い考えだった。急登はさらに続き、足取りは重く、すでに
ばてばて状態だ。残り距離は僅かのはずだが、思った以上に長く感じた。ゆっくり50分ほど登り続けると、やがて平坦な道に
変わり、それがしばらく続いた。いい加減に着かないかなと思っていたところ、ようやく山頂に到着した。山頂には5人のグル
ープが休んでいたが、山頂標の脇を陣取って荷物を広げており、写真撮影の際にとても邪魔になった。さて、山頂はぐるり36
0度なのだが、樹木に遮られてあまり眺望は良くない。しかし、樹木の隙間からは先日登ったばかりの奥白根山や男体山を望む
ことができた。この山とセットで向かいの鋸山を登る人が多いというが、ここまで意外と疲れてしまったので無理はせず、しば
らく休憩したあと下山の途についた。


 
         皇海橋のたもとにある登山口                            沢に沿って進んで行く

 
            早くも中間点に到達                            沢に沿ってどんどん登る

 
        不動沢のコルに出ると視界が開ける                       皇海山の向かい側には鋸山

 
    尾根に出て、山頂までの数百メートルがやたらと長い              山頂手前から鋸山へ続く尾根

 
          2時間30分で皇海山に到着                      木々のあいだから見えた日光白根山



             登山口までのアプローチ
         噂に聞いていた栗原川林道は想像以上だった。林道としては車が通行可能なだけ充分であ
         ると思うが、これを20km以上走らなければならない。ところどころに落石、崩落箇所
         凸凹があり、仮に新車だったとしたら、絶対に行きたくないだろう。帰りにオジサンがタ
         イヤを尖った岩でパンクさせてしまい立ち往生、ホイールレンチを貸してあげ、タイヤ交
         換をした一幕も。まさにアプローチとしては最悪だった。




        <山行後記>
          なんと言っても登山口までの林道には参った。登る前にかなりの覚悟が必要だ。登山道
          は、多くの部分で沢に沿って登っていく。沢沿いやコルから山頂にかけての急登のため
          それほど距離がないにも関わらずかなり疲労感があったが、久しぶりの好天で良かった。





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