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翌日から関東地方が梅雨入りするらしい。今日は梅雨入り前で天気が良さそうなので 以前から気になっていた皇海山に行ってみることにした。
やっとの思いで林道を走り終え登山口に到着した。駐車場には先客の車が10台くらいで、立派なトイレがあった。準備を整え 早速、登山開始。すかい山、どこかモダンな響きのあるこの山名。どんな山行ができるか楽しみだ。皇海橋を渡り、左に進んで 山へと入っていく。山頂までは3.6km、それほどの行程ではない。はじめはあまりきつくない上りで、一面の笹原を切り開い た細い登山道だ。また、栗原川の支流だろうか、沢を何度も渡渉する。いいペースで歩き続け、早くも中間地点に達した。ここ までまだ45分しか経っていない。しかし、高度計の数値はそれほど上がっておらず、これ以降の上りのきつさが想像できた。 樹林帯の中では遠くの景色をまったく見ることができないが、道端にたくさん咲いていた紫色の小さな花がとても綺麗で癒され る。また、水辺は涼やかで僅かな風でも、汗をかいた体には心地良い。中間地点を過ぎると登山道は急登になった。基本的にこ のコースは沢を遡行するのだが、ここからは沢の中を直登することになる。大雨の後など、大量の出水が予想されるときは止め たほうがいいだろう。30分ほど喘ぎながら登ると不動沢のコルにでた。ここは鋸山へ通じる鞍部で、目の前に現れた鋸山の岩 峰群が素晴らしい。鋸山とは反対側にあるのが皇海山だが、まだ山頂を捉えることはできない。一休みしたあと出発した。ここ まで来れば、あとは比較的楽に登れるというパターンだが、それは甘い考えだった。急登はさらに続き、足取りは重く、すでに ばてばて状態だ。残り距離は僅かのはずだが、思った以上に長く感じた。ゆっくり50分ほど登り続けると、やがて平坦な道に 変わり、それがしばらく続いた。いい加減に着かないかなと思っていたところ、ようやく山頂に到着した。山頂には5人のグル ープが休んでいたが、山頂標の脇を陣取って荷物を広げており、写真撮影の際にとても邪魔になった。さて、山頂はぐるり36 0度なのだが、樹木に遮られてあまり眺望は良くない。しかし、樹木の隙間からは先日登ったばかりの奥白根山や男体山を望む ことができた。この山とセットで向かいの鋸山を登る人が多いというが、ここまで意外と疲れてしまったので無理はせず、しば らく休憩したあと下山の途についた。 ![]() ![]() 皇海橋のたもとにある登山口 沢に沿って進んで行く ![]() ![]() 早くも中間点に到達 沢に沿ってどんどん登る ![]() ![]() 不動沢のコルに出ると視界が開ける 皇海山の向かい側には鋸山 ![]() ![]() 尾根に出て、山頂までの数百メートルがやたらと長い 山頂手前から鋸山へ続く尾根 ![]() ![]() 2時間30分で皇海山に到着 木々のあいだから見えた日光白根山 登山口までのアプローチ 噂に聞いていた栗原川林道は想像以上だった。林道としては車が通行可能なだけ充分であ ると思うが、これを20km以上走らなければならない。ところどころに落石、崩落箇所 凸凹があり、仮に新車だったとしたら、絶対に行きたくないだろう。帰りにオジサンがタ イヤを尖った岩でパンクさせてしまい立ち往生、ホイールレンチを貸してあげ、タイヤ交 換をした一幕も。まさにアプローチとしては最悪だった。 <山行後記> なんと言っても登山口までの林道には参った。登る前にかなりの覚悟が必要だ。登山道 は、多くの部分で沢に沿って登っていく。沢沿いやコルから山頂にかけての急登のため それほど距離がないにも関わらずかなり疲労感があったが、久しぶりの好天で良かった。 ![]() |
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