33蓼科山


 山容と山頂の風景の違いにびっくり
たてしなやま


(2530m)
                                                                               長野県茅野市・北佐久郡立科町


          八ヶ岳連峰は男性的な山並みが続く南八ヶ岳と、多くの湖沼や原生林が
          広がる北八ヶ岳からなり、その北端に位置しているのが蓼科山だ。八ヶ
          岳一帯でも観光施設が多い一大リゾート地であり、それらを見下ろすよ
          うにひっそりと佇む。綺麗な円錐形をした山容は、その姿から諏訪富士
          と呼ばれている。


 2007年6月24日    曇/雨

 ・コース
  大河原峠⇔赤谷分岐⇔蓼科山荘⇔山頂ヒュッテ
  ⇔蓼科山

 ・行き 1時間40分 、 帰り 1時間05分

 ・標高差 437m

 ・歩程 6.4km
  


登山口の大河原峠にやって来た。ここからだと標高差がわずか400mちょっとで、一番楽に登ることが出来る。駐車場は広
く、トイレも完備されている。また、閉店していたが売店もあるようだ。8時15分に登山開始。まずは大河原ヒュッテ横の道
を進んでいく。笹原を拓いた細い登山道はやや急であるが、それより小さな岩が一面を覆っており、足元を注意しなければなら
ない。道の両側には高山植物が咲いている。50分ほど歩くと、右手の木々の隙間からは蓼科山が現れた。その後すぐに赤谷分
岐にでるので左に進路を変えると、正面に蓼科山を見ながらアップダウンの無い道となった。将軍平の蓼科山荘までのわずかな
間、なごみのゆるゆる歩きだ。蓼科山荘には数組の人たちが休憩していた。ここでひと休みした後、目の前の山頂に向けて再び
出発した。大きな岩が行く手を阻むかなりの急登で、息を整えながら少しずつ歩を進めていった。頑張ってしばらく登ると森林
限界となり、振り返ると眼下に広がる高原を俯瞰することができた。曇ってはいるが、疲れを忘れさせてくれる良い眺めだ。足
元の岩の隙間から顔を覗かせている鮮やかな色のコイワカガミがとても健気な感じだ。急登を25分ほどで、やがて蓼科山頂ヒ
ュッテに到着した。このヒュッテから一段登ったところに山頂があった。山頂はとにかく広い。だが、大きな岩が辺り一面を覆
っており、あまり落着ける雰囲気ではなかった。こんな山頂は初めてで、ある種の異様ささえ感じた。すっきりとしない空模様
だが、南八ヶ岳から蓼科山まで連なる峰々の眺望が素晴らしい。近々登る予定の赤岳が呼んでいるようだ。少し風があり寒かっ
たので早々に下山することにした。その直後、ぽつぽつと雨が降ってきた。予報では夕方から降ると言っていたのだが。蓼科山
に登った駄賃に霧ケ峰にでも行こうと思っていたのだが、この天気ではその気もなくなってしまい帰路についた。


 
         あまり天気が良くないが張り切って出発                  道が緩やかになると立ち枯れの林が現れる

 
        木々の向こうに蓼科山が見えてきた                       将軍平は開放的なところだ

 
        蓼科山荘でひと休みして山頂を目指す                  あっという間に蓼科山荘が小さくなっていく

 
             この急登は凄い                         岩の隙間にはコイワカガミがいっぱい

 
       蓼科山頂ヒュッテまで来ればあと少しだ                1時間40分で蓼科山に到着。すっきりしない天気

 
         こんな山頂の風景は初めてだ                     八ケ岳南部の眺め。次はあの山に登りたい

 
   山頂は広いが落ち着ける場所がないのですぐに下山する         大河原峠に戻ったころには、だいぶ雨が降っていた




        <山行後記>
          山頂ヒュッテ手前の急登は少々堪えたが、全体的にはまあ楽勝登山であった。距離が短く
          手軽に登れる山だ。北八ヶ岳には湖沼などを巡る周遊コースがたくさんあり、季節を問わ
          ず楽しむことができる。





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