35草津白根山


 コマクサを見ながらのんびり散策
くさつしらねさん


(2171m)
                                                                                 群馬県吾妻郡草津町・嬬恋村


          標高2000mを超えるスカイラインはこの先、国道最高地点へと達す
          る。荒涼とした火山帯から、やがて緑豊かな高原へと車窓の眺めが変わ
          っていく。草津白根山はそんな群馬と長野のほぼ県境にある活火山であ
          る。通常は白根山、逢ノ峰、本白根山の総称を草津白根山と呼ぶ。


 2007年7月1日    晴/曇

 ・コース
  白根火山⇔弓池⇒リフト乗り場⇒コマクサ群生地⇒
  遊歩道最高地点⇒鏡池⇒RW山頂駅⇒弓池

 ・行き 1時間10分 、 帰り 1時間35分

 ・標高差 150m 
          本白根遊歩道最高地点(2150m)まで

 ・歩程 7.8km
  


8時半に白根火山バスターミナルの駐車場に着くと、すでに多くの観光客で賑わっていた。隣に停めた車のおじさんと暫く話しを
したあと歩き出した。おじさんは今見ごろの花々が狙いらしい。道路を渡ると眼下には湿原があり、一番大きな弓池では元気に
泳いでいたカルガモの親子がとても可愛かった。この池を半周した先は逢ノ峰を回りこむような車道となっており、しばらく進
んで行くとロープウェイ山頂駅となる。手前には山頂方向へ掛かるリフトが稼動していたが、手抜きしてリフトを使うまでもな
い。脇の踏跡が登山道らしいので登って行った。シラビソ、コメツガ、ダケカンバ、ナナカマド等の高山帯樹木が生い茂る中を
10分ほどで平坦な道となり、先ほどのリフト終点と合流した。すぐに視界が開け、大きな噴火口跡が目に飛び込んできた。こ
の噴火口跡の斜面にへばり付くように遊歩道が設けてあり、ここからが本日のメインステージだ。道の両側に群生するコマクサ
が迎えてくれた。一面に敷き詰められたコマクサはとても鮮やかで、その多さに驚かされた。開花時期としては若干早いのかも
しれないが、想像していた以上の素晴らしさに感激だ。まさにコマクサ畑といった感じだ。さすが高山植物の女王と言われるだ
けのことはあるが、もろい砂礫帯の上で根をおろし、懸命に咲いている姿は何だか健気でもある。地元の人たちが植生復元して
いるそうだが、これだけの規模になると相当に大変だろう。その後、鏡池分岐を右へ進むと山頂へと続く緩やかな上り坂が続い
ており、こちらにも見事なコマクサがたくさん咲いていた。花々を愛でながらのんびりと歩いていっても、あっけなく山頂へ到
着してしまった。本白根山遊歩道最高地点だ。本白根山の三角点はこの先にあるのだが、有毒ガス発生危険のため行くことが出
来ないので、ここを山頂とする。一休みしたらすぐに下山することにした。帰りは展望台から鏡池を通って、ロープウェイ山頂
駅まで行き、逢ノ峰の東側を回って駐車場まで戻った。


  
     レストハウス前の駐車場           スタートするとすぐに弓池がある        カルガモ親子の微笑ましい光景

 
         弓池の奥に続く湿原の遊歩道                     高原ルートは山田峠を越えて横手山に至る

 
            本白根火口の眺め                       道の脇にはコマクサがいたる所に咲いている

 
     この先は硫化水素ガス発生のため立入禁止となる                帰りは左奥の展望台に登ってみる

 
      すぐそこには万座温泉とスキー場が見える                        ひっそりとした鏡池

 
        白根火山ロープウェイまで戻ってきた                   白根山と駐車場。この上に湯釜がある



                        【 草津白根のコマクサ図鑑 】

  
 




        <山行後記>
          梅雨の中休みで意外と天気が良かった。今回は登山と言うよりも、コマクサが見たくて
          ここまでやって来たので、まあ大満足だ。麓の温泉も相変わらず良かった。この草津白
          根山にはいろいろなハイキングコースがあり、誰でも観光気分で見て周ることが出来る
          楽しいところだ。





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