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丹沢は首都圏の近くにありながら山深い自然に囲まれている。蛭ケ岳、 丹沢山、塔ケ岳の主脈は手頃な縦走路で、決して高くはないが、本格的 な登山を味わうことが出来る。
東京から近いにもかかわらず、この辺りには行ったことがなく、あまりピンとこなかった。とりあえず中央道から近く、歩行距 離も短い塩水林道からのアプローチとした。車を塩水橋近くの道端に置き、6時50分、ゲートを越えて歩き出した。しばらく は舗装された林道を行く。塩水川に沿って歩くこと30分で林道を外れて、堂平へのショートカットの道に出た。この後、道に 迷ってしまい、正規のルートに出るまでに10分ほど掛かってしまった。ショートカットのルートは距離は短いが、かなり勾配 がきつい。草木を掻き分けながら、20分登り続けると堂平に着いた。ここは、先ほどの林道の終点で、ゲートが開いていれば ここまで車で来ることが出来るのだが、あまり当てにしないほうが良いだろう。急登が効いたのだろうか、大汗状態のため小休 止とした。さて、汗が引いたので歩き始めることにした。ここからが本当の登山道の始まりとなる。杉林の中を緩やかに登って 行く。特に眺望があるわけでもないので、ひたすら進むしかない。湿度が高く、再び汗が噴き始める。歩きやすい道だが、徐々 に勾配がきつくなってきた。堪らず休憩。登山口から1時間20分で天王寺尾根との合流となった。そう言えば、登山口には丹 沢山まで1時間20分という表記があった。こちらは休みやすみで遅いとは言え、どう考えてもそんな時間では着けるわけがな いだろう。一体どんな計算しているのだか。その後、樹林帯を抜けると背後に眺望が展開するが、あまりぱっとしない眺めだ。 行く手の斜面は片側が崩落しており、かろうじて道が残っているという状況だ。足元に注意しながら登っていくが、今までが単 純な登りだったので、こんな所でも変化があっておもしろい。再び林の中を20分ほど進むと、木道が現れた。すぐに階段に変 わり、これを登ると丹沢山0.2kmの看板が立っていた。平坦な道をゆるゆる歩くと、すぐに山頂のみやま山荘に到着した。山 頂はなだらかで、あまり眺望は良くない。山頂標の脇にいたおじさんと互いに写真を撮ってもらった。どうやら、このおじさ ん、誰か来るまで待っていたようだ。さて、蛭ケ岳はどうするか?山荘に戻り小屋番に聞くと、往復で結構時間が掛かるそう だ。暑さのため体力も使ったことだし、このまま下山することに決めて、ビールを楽しむことにした。 ![]() ![]() 塩水橋のゲート。ここから長い林道を行く やっと登山道入り口に着く。丹沢山まで1時間20分!!で行けるのか? ![]() ![]() 歩き易いが、終始きつめの道が続く 暑さに参って早くも休憩する ![]() ![]() 天王寺尾根との合流点 片側が崩落している。ここで一旦視界が開ける ![]() ![]() はっきりしない眺めだが吹く風が心地よい お花の中に延びる木道を終えると山頂は近い ![]() ![]() 山頂のみやま山荘 3時間45分で丹沢山に到着。蛭ケ岳はやめにした <山行後記> 甘く考えていた丹沢山だが、標高差がかなりあり思った以上に疲れた。また、道程に あまり見るものがなかったのもその要因だろう。今回は丹沢山までのピストンだが、 その半分以上が林道歩きだった。やはり林道終点までは車で行き、楽に登りたいもの だ。 ![]() |
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