![]()
7年前に丹沢山に登ったときは塩水橋からピストンした。8月の暑い日だった。 しかし、これで丹沢を歩いたと言うのは少しばかりおこがましい気がする。
そこで今回は丹沢の主脈である鍋割山、塔ノ岳を経て丹沢山までのルートを歩くことにした。
できれば蛭ケ岳まで行きたいが。
スタートは表丹沢県民の森。到着した6時にはすでに駐車場が埋まっていたので、近くの路肩に車を置いた。この先すぐに進入 禁止のゲートがあり、このゲート脇をすり抜けて登山開始となる。木々の間から上を見ると曇っている。昨日は快晴だったよう
だが、まあ今日は雨の心配はないだろう。まずは林道をしばらく進んで行くと三差路に出るのでここを左に大きく曲がる。沢沿
いに進み、丸太橋を渡るとすぐに二俣の分岐で、鍋割山を目指すのでここはまっすぐ行く。もうひとつ橋を渡るといよいよこの
先から本格的な登山道が始まった。ジグザグに続く急登だが、天気の割に明るい雰囲気でそれほど苦にならない。ここを登り詰
めたところが後沢乗越で、解放感に満ちたヤセ尾根を行く気持ちの良い道に変わった。木々の間から左側を見ると、雲の上に頭
を覗かせている富士山がある。山頂部に雲がかってしまった。雑木林の中、落ち葉を踏みしめて1時間ほど歩くと鍋割山に到着
した。ここまで2時間20分、ほとんど休まずに来たのでザックを降ろしひと休みしよう。鍋割山荘の前は広場になっており、
そこからは秦野の町を俯瞰することができる。この山荘の名物と言えば鍋焼きうどんだ。周りではこの鍋焼きうどんを美味そう
に頬張っている人がたくさんいたが、こちらは先を急ぐのでそろそろ出発することにした。次は塔ノ岳だ。この先、鍋割山稜は
多少のアップダウンはあるが、比較的楽に歩ける尾根道で、周囲には美しいブナの原生林が広がっている。左下方を見下ろすと
箒杉沢と鍋割沢で、反対側には町の向こうに海まで見える。小丸、大丸を越え、金冷シで大倉尾根方向と別れると間もなく塔ノ
岳に到着した。厚い雲に覆われ、残念ながら遠くの景色は見えないが、こちらも大勢の人で賑わっていた。先ほどまで日が射し
ていたのに、ここへきて急に薄暗くなってしまい、おまけに寒い。堪らず尊仏山荘に避難して少し早いが昼食にした。さて、昼
食も終わり最終目的地の丹沢山を目指す。塔ノ岳から北へ延びる尾根はすぐに下り坂になる。一面の笹原の中に続く道はぬかる
んでいてとても歩きづらい。一旦下ってから登りはじめると正面に雲の中からピークが現れた。前からやって来た人にあれが丹
沢山かと尋ねると、あれは竜ケ馬場だと言う。すっかり曇り空になってしまったが、開放的な登山道では快適なトレイルを楽し
める。竜ケ馬場を越えると丹沢山はすぐそこだ。そして歩き始めて5時間40分で丹沢山に到着した。鍋割山、塔ノ岳同様でこ
ちらにも多くの人がいる。この時季は日暮れが早い。さすがに今日のコースを日帰りで蛭ケ岳まで行くのは無理がある。みやま
山荘に寄ってから下山の途についた。
![]() ![]() ![]() 表丹沢県民の森駐車場から出発 ひとつ目の橋を渡る 鍋焼きうどんの水を1本だけボッカする ![]() ![]() ![]() ふたつ目の橋を渡ると本格的な登りだ 後沢乗越まで急な斜面を行く 後沢乗越からは開放的な道が続く ![]() ![]() ![]() 尾根の右側には市街地を俯瞰できる 左側には雲に隠れそうな富士山が アップダウンの少ない快適な尾根道 ![]() ![]() ![]() まずは鍋割山に到着 鍋焼きうどんが名物の鍋割山荘 鍋割山からの檜洞丸 ![]() ![]() 鍋割山を発ち再び尾根道を行く 右側には秦野の町とその向こうに海まで見える
左側には結構深い谷がある。箒杉沢と鍋割沢だ
![]() ![]() ![]() 美しいブナ林が広がっている 塔ノ岳に到着 賑わう山頂。寒いので尊仏山荘で食事する
![]() ![]() ![]() 目指す丹沢山方向は雲に隠れている 日高は縦走路の途中にある小ピーク 日高を過ぎると正面に竜ケ馬場
![]() ![]() ![]() 5時間40分で丹沢山に到着 みやま山荘 こちらの山頂にも多くの登山者
次回はここに泊まって蛭ケ岳を目指したい
![]() ![]() 蛭ケ岳は無理だったので戻ることにした
この時間になって徐々に雲が切れてきた
<山行後記> いまひとつの天気で、満足いく眺望とまではいかなかったが、丹沢の主脈はとても快 適なルートだった。とくに後沢乗越まで上がってしまえば、そこからは素敵な雰囲気
の尾根歩きを丹沢山まで楽しむことができる。次に訪れるときは山荘に泊まって、今
回行けなかった蛭ケ岳までのんびりと歩いてみたい。そして鍋割山荘の鍋焼きうどん
も是非味わってみたい。
![]() |
|
|