Touring8

久し振りに北海道ツーリングの計画を立てました。3年振りになります。ここ2年ほどは夏山に
登りに行っていたこと、費用のことなどで計画できませんでした。何より、今までバイクを借りて
いたバイク屋が閉店してしまったのが一番大きかったです。なので、もう北海道ツーリングには
来れないのではと思っていました。なかなか良さそうなレンタルバイク屋を見つけ、たまたま費
用の都合もついたので、ここぞとばかり行ってしまうことにしました。会社の休みは相変わらず
少ないですが、4日間めいっぱい北海道での走りを楽しみたいと思います。
2011年8月12日〜15日
1日目 札幌〜石狩〜厚田〜留萌〜羽幌〜天塩〜豊富〜稚内 【 ホテル御園 】
2日目 稚内〜宗谷岬〜クッチャロ湖〜幌内〜紋別〜滝上〜上川〜旭川 【 東横イン旭川駅前宮下通 】
3日目 旭川〜美瑛〜富良野〜芦別〜夕張〜札幌 【 札幌プリンスホテル 】
4日目 札幌〜定山渓〜喜茂別〜支笏湖〜真駒内〜札幌
Kawasaki ZRX1200 DAEG
水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 総排気量 1164cc
最高出力 81kw(110ps)/8000rpm 最大トルク 107N・m/6000rpm
全長 2150mm 全幅 770mm 全高 1155mm 装備重要 246kg
燃料タンク容量 18L
3年振りのツーリングに胸がワクワクです。しかも、今回の相棒はずっと気になっていた「ZRX1200DAEG」です。バイク
屋でその姿を見たときの第一印象は、メチャかっこえ〜。一度乗ってみたかっただけに、これからの4日間がとても楽しみ
ですね。
それでは出発します。今日は一気に稚内まで行きます。札幌の雑踏を抜けて石狩まで来ると、あとは日本海に沿ってひた
すらまっすぐです。久し振りに味わう感覚に、気分は早くも最高潮。北海道サイコー、ツーリングサイコー。やっぱりやめら
れませんよ。これっ。さて、バイクは快調にひた走り、本日の行程の半分近くまで来たところで休憩です。おびら鰊番屋とい
う道の駅があったので、ここで軽く食事をします。なんとかと言う文化財の建物が隣にありましたので、ついでにちょろっと
寄ってから再び走ります。札幌を発ってから6時間くらい経ったでしょうか、日本海に浮かぶ利尻島がきれいな姿を見せて
くれました。とても絵になる風景ですね。3年前に利尻山を登ったときのことを思い出しました。
道道106号線に入ると、右側に風力発電用の巨大なプロペラ群が出現します。数えてみると、その数は28基ありました。
その眺めは壮観です。そして、ここからが本日のメインとなります。サロベツ原野を貫くストレートは、爽快そのものです。
約50kmにわたるまっすぐな道はどこまでも、どこまでも続いていきます。利尻山を見ながバイクを駆るなんて、これ以上
ない喜びではないでしょうか。
利尻山の素晴らしさに、ゆっくり眺めてみたくなったので、駐車スペースにバイクを停めました。今日はいい天気です。5年
前に走ったときは、あまり天気が良くなかった記憶がありますので、今回はこの眺めをじっくり楽しめたので良かったです。
気がつくと他のライダーさんも何人かやって来て、この景色を眺めていました。時刻は間もなく5時30分になろうとしてい
ます。稚内まではもうすぐです。利尻に別れを告げ、そろそろ宿を目指してのラストランといきます。
宿まではたいしてかからないのですが、夕日が丘PAというところに車両がたくさん停まっていたので自分もついつい寄っ
てしまいました。そこは高台にあり、ここからの利尻山がまた最高な眺めだったのです。これは絶対見なければいけませ
んね。寄って大正解でした。
今日の宿は南稚内駅の近くにあります。5年前に泊まった宿にも近かったです。しばらく休憩をして、食事のために外へ
出てみると、オレンジ通りという繁華街でお祭りが開催されてました。たくさんの露店が立ち並び、歌謡大会も開催されて
いました。浴衣姿の人たち、家族連れなどでたいへんな賑わいです。この夏祭りの雰囲気というのはやはりいいものです
ね。
2日目になりました。出発の準備を整え、外に出てみるとまずまずの天気です。今日は旭川まで行きます。紋別まではオ
ホーツク海に沿って進み、そこから内陸部に入ります。まずは、宗谷岬に寄り道することにします。右側に広がる緩やか
な宗谷丘陵の眺めは、日本とは思えない牧歌的なものです。宗谷丘陵を見ながら走ると、間もなく宗谷岬に到着です。
多くのライダーがバイクをずらりと停めており、その中に自分もDAEGを停めます。素人ライダーが、しかもレンタルバイ
クで格好つけていますが、バイクだけは誰にも負けていません。テクは別ですよ。。。
間宮林蔵様とは二度目のご対面です。お久しぶりでございます。日本最北端の地モニュメントには、観光客やライダーが
記念撮影の順番待ちをしています。とりあえず自分もその列に加わります。一方の間宮林蔵様の像はあまり人気がない
ようで、とても寂しいように見えます。
【 本来、日本最北端の地は、北方領土・択捉島にあるカモイワッカ岬です 】
バイクの脇に座り込み、ロードマップとにらめっこしていると、近くにいたライダーさんが写真を撮ってくれました。その人い
わく、「今日はサハリンまで見えますよっ。」そう言われて水平線の先を眺めてみましたが、んっ〜。あまりよく分かりませ
ん。きっと、林蔵様には見えているのでしょう。
宗谷岬を後にして、R238を南下します。空模様は宗谷にいた頃よりだいぶいいです。目の前に広がるオホーツク海は
とても穏やかに見えます。まっすぐに延びる道路に沿って、水平線がずっと向こうまで続いています。バイクを降りて休憩
がてら、この景色をしばらく見ていました。
紋別で海からはなれ、内陸に向かいます。R273は交通量が少なく、走りやすい道です。浮島峠にさしかかる辺りでは、
快適なワインディングが楽しめます。
浮島トンネルを越えてしばらく行くと、R39と合流します。ここまで来れば旭川はすぐです。前方に大雪山の山並みが現れ
てきました。
5時30分、無事に旭川のホテルに到着です。いつものように夕食の時間まで部屋でまったりタイムです。こんなひととき
が気分をとてもリフレッシュさせてくれるものです。
時間になったので食事に出かけることにします。場所は決まっています。3年前にたまたま入った店で、メチャクチャ美味
かったジンギスカンの店です。実はここのジンギスカンが食べたくて、あえて旭川に宿をとったといってもいいでしょう。ロ
ース生ジンギスカンとナンコツを注文しました。やはり間違いない美味さですね。ビールを飲みながら、ゆっくりと肉をつつ
きます。幸せな気分です。
3日目です。今日は札幌まで走ります。天気は曇りでいま一つですが、ツーリングを楽しみたいと思います。
R237で美瑛を過ぎると、前方に十勝岳が見えてきました。そして、この辺りから眺める美瑛の丘も素晴らしいですね。
そこには、建物や樹木、畑などが入り混じった幾何学的な美しさがあります。見ていて飽きることがないです。
中富良野では、とみたメロンハウスに寄ってみました。名前の通り、いろいろなメロンの食べ物があります。朝食を食べて
いないので、ここで何か食べることにしましょう。まず初めにカットメロンです。しかも、リッチにふたつも。店のおばちゃんが
お値打ち価格でもう一つ付けてくれたのです。あまくて美味いっ。次はメロンパンをいただきました。ひと口かじると、中から
メロンクリームがとろ〜り。これがほんとのメロンパンですね。さて、〆はデザートです。もちろん、メロンソフト。かと思いきや
実はとうきびソフトなんですよ。これが。トウモロコシの風味がいいです。どれもたいへんおいしゅうございました。
さて、富良野からは日高へ下って行くのではなく、R38で芦別に出ます。そして、R452で夕張まで向かいます。R452に
入ったところで雨がぽつぽつ降ってきました。しばらくすると、しっかりとした降りになってきたので、雨具を着用します。この
夕張国道も快適なライディングを楽しめるルートになっています。夕張市に入ると、雨はだいぶ弱まってきました。ときどき
すれ違うライダーとのピースサインの交換も軽やかです。もう札幌までは勝手知ったるものですから、雨の中でもまったく焦
ることはありません。ホテルには暗くなる前に余裕で到着しました。地下駐車場にバイクを停めると、ホッとした気分になりま
した。さあ、今日は何を食べようかな。札幌の夜を満喫しましょう。
最終日になってしまいました。昨夜と今日の朝はホテルの温泉でリフレッシュできました。今回のツーリングでは、稚内、旭
川と温泉がありませんでしたので、こんな大都会のホテルで温泉に入れるなんて嬉しいことであります。
ホテルの駐車所から地上に出て空を見上げると、雲が広がっており今にも降ってきそうな様子です。どこまでもってくれるで
しょうか。とりあえず出発します。いつものようにニセコ方面をグルッと周ります。寿司でも食べるために小樽経由で行こうと
思いましたが、天気が心配ですのでR230で行くことにします。定山渓を抜けるまでの道は渋滞してました。かなりの交通量
で、北海道でこんな渋滞は今まで経験がありません。ストレスの走りとなりますが仕方ありませんね。中山峠の手前まで来る
とだいぶ流れてきました。峠越えのワインディングを十分楽しむことができます。次に喜茂別から支笏湖へ向かいます。途中
の道の駅で恒例のきのこ汁をいただきます。快適な美笛峠を越えると、まもなく支笏湖に到着です。天気はかろうじてもって
います。しかし、支笏湖からR453で峠道にさしかかったところで、遂に雨が降ってきてしまいました。札幌まであと少しなの
にっ。慌てて雨具を着用します。その後、雨はかなり激しい降りに変わりますが、札幌市内に入ったころにはほとんど上がっ
ていました。
◆ 走行距離
1日目 330km 、 2日目 367km 、 3日目 225km 、 4日目 176km
◆ 使用燃料
51リットル(ハイオク6回給油)
Kawasaki ZRX1200 DAEG
伝統のZRX系のスタイルに先進装備を施し、全体的にシャープになりました。その姿はとにかくカッコイイです。
キャブからインジェクションに変わり、出力もアップしています。軽く100馬力をオーバーする圧倒的なパワーは
迫力があり、発進、加速から高速巡航までまったくストレスを感じることがありません。
自分のような素人には持て余してしまう、そんなバイクかもしれませんが、乗りやすいということは確かです。
以前から一度乗ってみたかったバイクなので、今回のツーリングで乗ることができて満足でした。
