![]() ![]() 奥多摩エリアの山で以前から気になっていたのが笠取山である。実は先月、この山に登ろう としたのだが、登山口の手前まで来たところで車のタイヤがパンクしてしまうというアクシ
デントに見舞われ、山行を断念せざるを得なかった。今日は仕切り直しと言うことで再び笠
取山を目指すことにする。
登山口のある作場平には8時過ぎに到着した。作場平橋駐車場はすでに満車だったため、少し進んだところにある広場に車を停
めた。歩きはじめは散策路といった感じの道で、落ち葉の絨毯をサクサクと踏む感触が心地良い。しばらく行くと一休坂分岐で
道はふた手に分かれた。左はヤブ沢を経由し、右は一休坂で行く急登のコースだ。どちらに行ってもこの先にある笠取小屋で合
流する。とりあえず右に行くことにした。紅葉は今まさに盛りを迎えているようで、時おり覗く青空によく映えている。急な登
りも一段落し、小さな沢を縫うように緩やかに登って行く。この辺りの登山道の雰囲気は最高で、気分良く歩くことができる。
しばらくすると水場があり、これを越えるとすぐに笠取小屋に到着した。スタートしてから1時間15分、休憩するには丁度良
い。小屋の中から突き出た煙突からは白煙がたなびいており、外では小屋番が薪を抱えて忙しそうに動き回っている。なかなか
風情のある光景だ。小屋前の広場からは正面に大菩薩嶺が見えている。さて、休憩後出発する。15分ほどで解放感のある雁峠
分岐を越え、小さな分水嶺に出た。小高い丘の上に立つと笠取山が現れた。山頂に向けてまっすぐ延びる道がひと際目を引く。
一旦下って、山頂直下から上を見上げると、それはまるでスキー場のスロープのようなだ。最後はゆっくり登って、2時間15
分で笠取山西峰に到着した。雲が多いがまずまずの眺めで、富士山をはじめ、丹沢山塊から大菩薩嶺、北奥千丈岳、うっすらと
南アルプスなどの有名な山を眺めることができた。ここからさらに岩場やシャクナゲ林を通り、小さなコブを幾つか越えると東
側にある本峰に着いた。西の肩から3,4分といったところだ。下山は笠取山の東を回り込むように急斜面を下り、水干と言う
ところに出る。ここは多摩川の源頭にあたる場所らしい。笠取小屋へは道標に従ってのんびり歩いて行く。小屋には12時前に
着き、ここで昼食を済ませることにした。帰りはヤブ沢峠を経て、一休坂分岐で朝通った道と合流する。
![]() ![]() ![]() ほぼ満車だった作場平橋駐車場 ゆるやかな道をのんびり歩いて行く 一休坂分岐は右側の急登へ ![]() ![]() ![]() 落ち葉のラッセルは晩秋の楽しみ たまに青空が覗くことも 沢に沿った道は雰囲気抜群 ![]() ![]() 1時間15分で笠取小屋に到着。ここで休憩する 小屋の前からはひときわ目立つ大菩薩嶺 ![]() ![]() ![]() 雁峠分岐は開放的でよろしい 小さな分水嶺 見えてきたのは笠取山西の肩 東京都民なので多摩川から写してみる
![]() ![]() ![]() まるでスキー場のスロープのよう 頂上手前で後ろを振り返ると 2時間15分でまずは笠取山西の肩に到着 ![]() ![]() 富士山には綺麗な笠雲がかかっていた 左奥に北奥千丈岳と国師ケ岳、右側には水晶山と雁坂嶺 手前は燕山 ![]() ![]() 奥に南アルプスがうっすら遠望できる 大菩薩嶺はよく分かる。その左奥には丹沢山塊が 聖岳、赤石岳、悪沢岳、蝙蝠岳、塩見岳まで何とか見える ![]() ![]() ![]() 紅葉の木々と富士眺望 西肩からはすぐに笠取山に到着 シャクナゲ帯を抜け、急坂を下ると ![]() ![]() ![]() ここは水干。多摩川の源頭らしい 笠取小屋に戻って昼食の時間 駐車場の辺りまで下りてきた紅葉
<あとがき> 曇っていたが山頂からの眺めもまずまずだった。そして、笠取小屋に至る道程の 雰囲気がとても良く、新緑の季節にも再訪したいと思った。ルートはよく整備さ
れているので、周りの木々や沢などを眺めながらのんびり歩くにはうってつけだ。
笠取山は思っていた以上に楽しい山だった。
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