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北海道の中央に位置する大雪山系。南北に連なる山域は広大で、北海道の 屋根を形成しており、その北部にある旭岳は道内の最高峰でもある。この 一帯は素晴らしい環境に恵まれている。大小の湖沼が点在し、夏には多彩 な高山植物が咲き乱れる。また、ヒグマ、エゾシカ、キタキツネ、エゾシ マリスなどの希少な動物が生息している。9月も半ばを過ぎれば、鮮烈な 原色の世界へと変わり、大雪山が最も美しい姿を見せる。
前回は南の宮之浦岳だったので、今回は北海道の大雪山に決めた。ひと月ほど前に初雪があった大雪山旭岳だが、ここ最近はほ とんど雪は降っていないらしい。前日、情報を得ようとロープウェイ駅近くのビジターセンターへ行ってみた。その途中で見え た旭岳は、半分から上が真っ白だった。 今日もまずまずの天気だ。ロープウェイ駅前の駐車場は有料なので、一段下った無料駐車場に車を停め準備完了、さっそくロー プウェイに乗り姿見駅へ。姿見駅を出ると周りは20cmくらいの積雪であった。それでは登山開始。5分ほど行くと姿見の池 があったが、水面は雪に覆われていた。写真を撮り、すぐに登り始める。ここからが本格的な登山道といった感じだ。斜面はそ れほどきつくなく、順調に8合目あたりまで登ると、吹き溜まりは50cmほどの積雪になるが、前登者の足跡をトレースすれ ば楽に登ることができる。途中で外人さんの男女2人組を追い越した。How Are You! 入山記録にはオーストラリアから来たよ うなことが書かれていたが、行き先には旭岳から富良野岳となっていた。山頂がだんだん近づいてきた。9号目付近は足場が悪 くなるが、慎重に越えて、左に折り返すとすぐに山頂へ続く尾根になる。登り始めて2時間で標高2290mの山頂に到着。山 頂には1mほどの積雪があるが、風はなく最高のスーパーパノラマが楽しめた。30分後、下山開始。1時間ちょっとで無事に 姿見駅に到着した。 ![]() ![]() 目指す旭岳が見えてきた まずはロープウェイに乗って ![]() ![]() 氷結している姿見の池 地獄谷の噴気孔 ![]() ![]() 十勝連峰を遠望 山頂まではあと少し。金庫岩が見える ![]() ![]() 旭岳に到着 山頂ひとり占め ![]() ![]() 熊ケ岳と黒岳方面 北海道で一番高いところからの眺め ![]() ![]() 下界を見下ろす。北海道らしい雄大な眺めが広がる 帰りはあっという間に姿見の池まで戻ってきた <山行後記> 紅葉が終わり、スキーの季節を前にした静かな時期の山行であった。雪は積もっていたが 風はなく、天気も良かったのでとても楽しく登ることができた。ここは登山道が火山礫な ので、多少の積雪があったほうが楽に登れるのではないだろうか。
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