06剣山A


 のんびり歩きで壮大なパノラマを楽しむ
つるぎさん


(1955m)
                                                    徳島県三好市・美馬市・那賀郡那賀町 


四国の山では、剣山と石鎚山を6年前に登ったことがあるが、ともに天気が悪く
景色はもとより山の雰囲気といったものがまったく感じられなかった。
天気が良いことを願って再び四国までやってきた。
前回と同じように、剣山と翌日の石鎚山が目的だ。

【 徳島空港 --- 剣山 --- 西条(泊) --- 石鎚山 --- 徳島空港 】


 2012年11月3日    

 ・コース
    L西嶋駅⇒刀掛の松⇒頂上ヒュッテ⇒剣山
    次郎笈⇒次郎笈巻き道⇒大剣神社分岐⇒
    L西島駅

 ・行き 30分 、 帰り 1時間45分

 ・標高差 205m

 ・歩程 5.0km
  


空港からレンタカーを飛ばし、徳島自動車道の美馬ICまでやってきた。ここからは一般道になるが、進むにつれ次第に道は険
しくなる。以前に走ったときの記憶が次第によみがえってきた。見の越の手前まで来ると剣山が姿を現した。山頂部がうっすら
と白くなっているのは霧氷のためだ。見の越周辺の駐車場はすべて満車となっていたので、少し戻ったところの路肩に車を置い
て出発の準備にかかった。とりあえず片道だけの切符を買って早速リフトに乗った。この観光リフトは西島駅までの標高差33
0メートルを15分かけてゆっくりと登って行く。先ほどまで険しい山道を運転してきたので、ここでは景色を眺めながらのん
びりするのが良い。時刻は12時30分。いよいよ西島駅から歩き出す。前回と同じルートで、山頂までは30分もあれば着け
るので焦ることはない。まずは急な階段状の道から始まり、10分もせずに刀掛の松に出た。ここから行場方向へ進めば、時季
にはキレンゲショウマの群落を見ることが出来るので、いつか行ってみたいものだ。ここで山頂までの中間点くらいだろうか、
たいして汗もかいていないのでそのまま先へ進む。稜線上には頂上ヒュッテが見える。振り返れば山深さを実感できる眺めが広
がっている。しばらく登って行くと周囲の木々は霧氷で白くなっており、それが青空の下、キラキラ輝いて綺麗だ。やがて目の
前に鳥居が現れ、これを潜るとすぐに頂上ヒュッテに着いた。隣には剣山本宮が祀られている。休憩やお参りをする多くの人で
賑わっていた。ふたつの建物のあいだには階段があり、これを上がると視界が開け、前方に山頂部が見えてきた。広大な笹原の
中に設置された木の通路を進んで行くとあっけなく剣山に到着した。ゆっくり歩いて30分しかかかってない。山頂と言っても
ピーク感はまったくなく、周りを通路で囲まれたところに人々が行ったり来たりしている。まずは前回撮れなかった記念写真を
撮ったあと、小休止することにした。西側の眺めは四国の背骨とも言える峰々が連なっている。四国の山名はまったく詳しくな
いが、いつか登ってみたい三嶺はよく分かる。その先にあるはずの石鎚山ははっきりと見えなかった。そして、東側には一ノ森、
南側には次郎笈へと続いている。今回の最終目的地はその次郎笈だ。ほれぼれするほど美しい山容で、山頂まで続く稜線がここ
のメインステージと言える。コースタイムで1時間かかるが、これを見たら誰だって登りたいと思うはずだ。さて、そろそろ歩
き出そう。始めはやや急な下りが続くが、すぐ緩やかになり快適な稜線歩きを楽しむことが出来る。西島駅からの巻き道と合流
し、しばらく行くとコルに達する。ここから登りとなる。行く手には次郎笈が大きく聳えている。青空のもと、黄金色に輝くシ
コクササの中を歩くのは最高の気分である。20分ほどで次郎笈峠に着いた。ここは三嶺方面への分岐となっている。この先は
これまでで一番きつい登りとなるが、ひと踏ん張りで次郎笈に到着した。剣山から40分ちょっと、意外と早く登ることが出来
た。こちらの山頂は小広く、剣山とは違い数人が休憩しているだけでとても静かだ。軽い食事をしながら景色を楽しむことにし
た。次郎笈から見る剣山はあくまでもおおらかで、剣山系の主峰に相応しい眺めと言える。その左側には丸笹山が独特な山容を
見せている。さらに三嶺方向の山々の連なりも素晴らしい。前回は景色どころではなかったので、この眺望には大満足だ。帰り
は剣山を越えずに巻き道で戻ることにした。終始、解放感と眺望に優れた道で西島駅までは快適に歩くことが出来た。途中、二
度見展望所から振り返り見た次郎笈の姿はやはり素晴らしかった。


  
     見の越手前から剣山を望む             剣山登山リフト乗車中                西島駅から歩き出す

  
      剣山スーパー林道は険しい             頂上ヒュッテがすぐそこに             10分も歩けば刀掛の松

  
   頂上付近の木々は霧氷となっていた         頂上ヒュッテはそのまま通過           台地状の広大な笹原にでた

 
              30分で剣山に到着                            これ以上ない快晴に恵まれた
 四国第二の高峰からは、中国・近畿地方までを見渡せる大展望           標高が高く、想像以上のパノラマに大満足
 
        東側の眺め。こちらにも行ってみたかった           左のトンガリが三嶺。四国の山の中では一番登ってみたい山だ
                                               その右奥に石鎚山があるが、はっきりと見えなかった
 
     これから向かう次郎笈はほれぼれするような山容だ           ここは鞍部まで下ったあたり。これから登りになる
            剣山を象徴する眺めと言える
 
         シコクササの絨毯に一筋の道が延びる                      次郎笈峠は三嶺への分岐点
            これ以上ない快適なトレイル
 
           剣山から40分で次郎笈に到着                             一ノ森の眺め
          こちらの頂上は人が少なくとても静か
       
                      三嶺へ続く四国一の縦走路。四国の背骨を成す山々の連なり

 
           次郎笈から見る剣山はおおらか                         剣山の左奥には丸笹山

 
            帰りは次郎笈巻き道を行く                         二度見展望所からの次郎笈


           大剣岩は大剣神社の御神体
      大剣神社は縁結びの神らしい。これはぜひ。。。




       <山行後記>
          登山口までのアクセスは相変わらず険しいが、あとはリフトも利用でき手軽に歩ける。
          しかも、労せずしてこれほどのパノラマを楽しめるところが良い。剣山から次郎笈まで
          は短いながら、この山域ならではの雰囲気を味わうことが出来る。夏にはキレンゲショ
          ウマをはじめ、四国ならではの花々を見ることができるので、また訪れる機会があれば、
          花を目当てに時間をかけて歩いてみるのもいい。



       11月4日 石鎚山





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