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石鎚山は西日本最高峰で、弥山と天狗岳からなり、石鎚山脈の中核をなし ている。また、日本七霊山の一つで信仰の山としても知られている霊峰で ある。山頂へのルートは、今回のルートのほか、石鎚スカイライン頂上か らの土小屋ルートと、面河渓上流からの面河ルートがある。以前、面河渓 沿いに石鎚スカイラインを走ったことがあり、その時に見た石鎚山の姿は とても印象的であった。 2日目は宿のある西条から石鎚山に向かう。 【 徳島空港 --- 剣山 --- 西条(泊) --- 石鎚山 --- 高知空港 】
曇っているが、天気予報では雨は降らないらしい。少なくとも前日のようなことにはならないだろうと思い、宿を出てロープウ ェイ乗場まで車を飛ばした。9時半到着。予定より少し遅くなってしまった。なんとも派手なデザインのロープウェイに揺られ ること8分で成就駅に到着した。途中、昨晩泊まっていた西条の町と海がよく見えた。駅舎で準備をし、外へ出てみると、なん と小雨が降っているではないか。また雨か。しかも霧も大量発生。雨具を着て、10時20分に登山開始。最初の30分はなだ らかな道をジグザグに登って行く。ここはスキー場の林間コースであろうか、ナイター照明らしきものがあった。すると、成就 社に到着した。これからが本格的な登山道となる。原生林の中を1kmゆるやかに下り八丁へ。八丁からところどころ急な登り をしばらく行くと、名物の鎖場である。まずは試しの鎖。これはパスし、すぐに前社ケ森小屋にでた。ひと休みしていると、こ の鎖を登ってくるオバサン5人グループがやって来た。なんてパワフルなオバサンたちだ。小屋を出るとまもなく夜明かし峠 だ。ここは樹林帯からいったん抜けるので、晴れていれば山頂一帯を見ることが出来るのだが。夜明かし峠から10分ほどで一 の鎖だ。石鎚山を登るからには、やはりひとつくらい鎖場を行かなければと思い、ここは果敢にトライすることにした。雨で濡 れているせいか、足元がとても滑る。ほとんど腕力だけで登りきったが、意外と疲れた。そのまま進むと次は二の鎖、三の鎖だ が、これはパスして巻き道を行くことにした。こちらは崖に張り付くように、しっかりとした階段が掛けられている。曇ってい るので分からないが、高所恐怖症の人には堪らないだろう。下りのときに先ほどのオバサン軍団に会ったが、3人が二の鎖にチ ャレンジしているということだ。下の小屋に荷物をデポし登っているようだが、その姿はまったく見えず、叫び声だけが雲の中 から聞こえてくるだけだった。階段を登りきると、まもなく山頂に到着した。もちろん景色は何も見えず、この悪天候が恨めし いばかりだ。これでは天狗岳に向かう気にもなれず、早々に下山することにした。 ![]() ![]() 石鎚登山ロープウェイ乗り場 30分ほど歩くと石鎚神社成就社に到着 ![]() ![]() 前社ケ森小屋でひと休み 夜明峠からは山頂が見えるはずだったが ![]() ![]() 一の鎖に挑戦 二の鎖元小屋が見えてきた ![]() ![]() 巻き道を進んで行くと 2時間30分で弥山に到着 ![]() ![]() ガスの中。眺望なし 下りのロープウェイから 石鎚山の鎖場 この山の鎖場の長さはハンパではない。とりあえず、一の鎖だけ登ってみたが、これだけで 十分だったので、二と三の鎖はやめにした。 天狗岳は断念 山頂ではほとんど視界ゼロだったため、天狗岳はどうしようかと考えたが、断念しすぐに下 山した。帰りに高知空港に着いたのが、出発の20分前だったので、天狗岳には行かなくて 正解だった。 <山行後記> 前日の剣山に続いて今日も生憎の天候だ。四国まで来たのに残念である。気分としては いまひとつだったが、山頂に至るまでの道程は変化があり、とてもいいと思った。また 麓の紅葉も見事だ。機会があれば、天候の良いときに再訪したいものだ。
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