09瑞牆山A


 今回はまずまずの眺めが楽しめた
みずがきやま


(2230m)
                                                              山梨県北杜市


       
                   天気の良さそうな週末は今年初の山歩きをすることにした。
            足慣らしを兼ねて、以前に一度登ったことがある瑞牆山に決めた。
       前回は天候が悪く、山頂からの眺望を楽しむことが出来なかったが、今日は期待できそうだ。


 2012年5月20日    

 ・コース
  瑞牆山荘⇔富士見平小屋⇔天鳥川⇔大ヤスリ岩
  ⇔瑞牆山

 ・行き 2時間15分 、 帰り 1時間45分

 ・標高差 715m

 ・歩程 7.5km
  


中央道から増富ラジウムラインに入った。それほど悪い天気ではないのだが、瑞牆山は雲に隠れてしまい窺うことが出来ない。
しかし、クリスタルラインに入ったところで、岩塔が林立する特徴ある姿が目に飛び込んできた。瑞牆山荘前の駐車場は満車の
状態で、入口手前の通路まで車が溢れていた。この車の数を見ただけで、瑞牆山と金峰山にかなりの人がいることが分かる。さ
っそく準備を済ませ、8時50分過ぎに歩き出した。ルートは6年前に歩いたものと同じだ。まあ、ここからだとそれ以外のル
ートはないのだが。15分ほど緩やかに登っていくと林道に出た。これを横切ると登山道は斜度を増してくる。体を慣らすため、
無理をせずゆっくりと歩くことにする。しばらく行くと尾根状の小広いところに着いた。そこにはベンチが置かれ、木々の間か
ら瑞牆山を望むことができる絶好の休憩ポイントになっている。ここから右方向に進路を変えると登山道はやや緩やかになる。
次第に足の痛みもとれ、カラマツやミズナラなどの広葉樹林の中を快調に進んで行くと、やがて富士見平小屋に到着した。テン
場にはすでに数張のテントがあり、これは金峰山とあわせて登っているものと思われる。以前来たときは、小屋の脇に水場があ
ったような気がしたが、今は一段下ったところに移っていたので引き返してそこで給水した。ひと息ついたところで再び歩き出
した。小屋の左側に続く道を行くと下りになる。下りきったところが天鳥川だが、水量はたいしたことがない。川を越えると目
の前には大きな桃太郎岩が現れた。何度見ても凄い岩だ。横の階段を登って先へ進んで行くと次第に足場が悪くなってくる。ロ
ープを使わなければならなかったり、倒木やガレ場だったり、踏み跡が薄く分かりづらい箇所があったりで、気を使いながらの
歩きとなる。しかし、こんな森の中でもよく風が通るのでとても爽やかだ。しばらく行くと視界がひらけ、木々の切れ間からは
金峰山を望むことができた。山頂付近にはまだ雪が残っている。相変わらずの急勾配をもくもくと登って行くと、やがて大ヤス
リ岩の基部までやって来た。下から見上げるその巨岩には迫力さえ覚える。ここで前方に連なる二十数名の団体に道を塞がれて
しまった。はじめは何とか我慢してくっついて行ったが、タイミングを見計らって一気に抜き去ると、山頂まであと10分の標
識が現れた。辺りは針葉樹林帯に変わり、その中にはシャクナゲが多く見られる。なんだか、麓の森よりも鬱蒼としているよう
な気がする。ここからは山頂直下を回り込むように梯子やロープが架かる道を進むと、やがて瑞牆山に到着した。以前来た時は
誰もいなかった山頂も、今日はたくさんの人で賑わっていた。曇り空だが、まずまずの眺めだ。五丈岩が特徴の金峰山はすぐ分
かる。その反対側には八ケ岳もよく見えている。残念ながら南アルプスはダメだ。眼下にはお約束の大ヤスリ岩が木々の中から
ニョキっと突き出ている。足元を覗きこむと、そこはすぱっと切り立った断崖絶壁で、まともに見られないほど恐い。ひとしき
り景色を楽しんだ後は、食事を済ませ下山の途についた。


  
   駐車場は満車のため、路肩にとめる     里宮で林道を横切ると道が急になる        木々の間から瑞牆山を望む

  
    小屋手前のなだらかな樹林歩き              水場で給水する             35分で富士見平小屋に到着

  
   小屋から天鳥川まで一気に下降する     天鳥川はたいした水量ではなかった            巨大な桃太郎岩

  
      金峰山の稜線が見えてきた            大ヤスリ岩を見上げる            団体御一行様に道を塞がれる

  
  大ヤスリ岩を真横に見るところまで来た       黒森分岐を過ぎればあと少し           鬱蒼としたシャクナゲ帯

 
            2時間15分で瑞牆山に到着                  五丈岩がシンボルの金峰山。まだ雪が残っている

 
               小川山まで続く稜線                              八ケ岳もよく見える

 
         瑞牆山のシンボルといえば大ヤスリ岩                     食後のコーヒーで寛ぎのひと時を

 
    大盛況の山頂。下りが混みそうなのでそろそろ出発する           とっても瀟洒な瑞牆山荘。1時40分に下山完了




          立ち寄り温泉情報
          増富の湯
          富士見平小屋のオヤジが道行く登山者たちに利用割引券を配っていたので、せっかく
          だから立ち寄ってみた。ここはラジウム含有量世界一だという。25℃から37℃の
          源泉かけ流しの湯は茶褐色をしており、いかにも効果がありそうだ。このぬるい湯に
          ゆっくりつかるのが良いのだが、あまり時間がなかったので、加温された透明の湯に
          入って温まることにした。
          大人700円



        <山行後記>
          雲が多いすっきりとしない天気だったが、6年前にまったく見ることができなかった眺め
          を楽しむことができたので良かった。天鳥川出合から先は道が険しくなるので、慎重な歩
          きを心がけたい。また、前回も感じたことだが、登山道の踏み跡が薄く、マーカーも少な
          い箇所があるのでルートロスに注意だ。これから始まる登山シーズンを前に、足慣らしと
          はいえ満足のいく山行ができたと思う。


    【 2006年11月30日 瑞牆山@ 】





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