12甲武信ケ岳A


 今回は急登の戸渡尾根から登る
こぶしがたけ


(2475m)
                                                                                    山梨県山梨市
                                                                                    埼玉県秩父市
                                                                                    長野県南佐久郡川上村



       この3連休は妙高か火打山に行く予定だったのだが、数日前からの雪が積もってしまった。
          行けないことはないのだが、予定を変更して甲武信ケ岳へ行くことにした。
             まだ紅葉も見ごろだろうから、こちらも楽しみたいところだ。


 2008年11月2日    晴/曇

 ・コース
  西沢渓谷⇒近丸新道⇔破不山分岐⇔木賊山⇔
  甲武信小屋⇔甲武信ケ岳⇒徳ちゃん新道

 ・行き 4時間20分 、 帰り 2時間20分

 ・標高差 1307m

 ・歩程 14.0km
  


甲武信ケ岳は一昨年の12月に毛木平から登っているのだが、その時は積雪があり、あまり天候も良くなかった。今回は山梨県
側の西沢渓谷から入山することにした。村営の無料駐車場にどうにか停めることが出来たので、まずは朝食を済ませると7時3
0分に駐車場を後にした。数分歩くと右側には登山口で、直進すると西沢渓谷になり、こちらは紅葉目当ての観光客でたいへん
な賑わいとなっていた。登山道はヌク沢に沿って延びる近丸新道を行く。始めからかなりの急勾配を登ることになる。カラマツ
の疎林の中をしばらく進むと道は平坦になり、落ち葉の中から昔使われていた軌道跡が現れた。この軌道跡が終わると、再び斜
面がきつくなり、視界が利かない林の中をもくもくと登って行く。気温は高くないのだが、さすがに大汗をかいてしまった。1
時間45分で徳ちゃん新道との合流点に到着。この先の戸渡尾根はとっくに花期が過ぎているが、シャクナゲのトンネルとなっ
ており、最盛期には是非見てみたいものだ。さらに続く急登と細い尾根など変化に富んだ道を進むと、展望の良い開けたところ
に出た。休憩するには絶好の場所だったので、ここで小休止とした。眼下には広瀬湖が、その先には富士山がくっきりと見え
た。再び歩き出すと破不山からの道と合流し、程なく木賊山に到着した。眺望はなく、なんとも寂しげな山頂だがその分、奥秩
父の山深い雰囲気が感じられる。木賊山を後にすると、間もなく正面に目指す甲武信ケ岳が現れた。滑りやすいザレた斜面を下
って行くと甲武信小屋に到着。お昼も近いせいか、小屋の前では食事をしている登山者がたくさんいた。一旦息を整えた後、山
頂に向けて出発だ。そして、ここから25分ほど登り返すと甲武信ケ岳に到着した。薄い雲がかかっているが、富士山と南アル
プスの眺めが素晴らしい。すぐ近くには奥秩父主脈の稜線があり、その先に八ケ岳を望むことが出来た。反対側の斜面には以前
登った長野県側からアプローチする千曲川源流コースがある。それほど広くない山頂は登山者で溢れかえっていた。だいぶ冷え
てきたので甲武信小屋に戻り、昼食にすることにしよう。昼食後は往路をたどり、途中からは徳ちゃん新道で西沢渓谷に引き返
した。


  
     駐車場から20分弱で登山道入口        色鮮やかな紅葉が青空に映える           徳ちゃん新道と分岐する

 
       戸渡尾根は急登もあるが、変化があり楽しめる           眼下にあるのは広瀬湖。良い眺めなのでここで休憩する

 
      破不山との合流点を過ぎると木賊山に着く。眺望はない       木賊山からしばらく進むと、目の前に甲武信ケ岳が現れる

 
    一旦下ると甲武信小屋に到着する。登り返すと山頂だ                4時間20分で甲武信ケ岳に到着

 
            雲が出てるがまずまずの眺め                      瑞牆山と金峰山、その向こうに八ケ岳

          
           帰りは途中から徳ちゃん新道で下る                     下山後は西沢渓谷を散策してみた




        <山行後記>
          終始、急登が続きかなりの重労働だった。毛木平からのものと違い体力的にタフなルート
          だ。すっきりとした青空とまではいかなかったが、山頂から望む景色は奥秩父の素晴らし
          さが感じられた。夏のシャクナゲ、そして秋の紅葉とどちらも見頃は最高だろう。シーズ
          ンも終盤にきて、とても楽しい山行であった。


                             
                   【2006年12月18日 甲武信ケ岳@  





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