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雲取山は奥多摩、奥秩父の山の中でも気になっていた山のひとつだった。 東京都とは言え、最深部に位置しているため、一泊して登る登山者も多い ようだが、長い林道を通った先からなら日帰りも十分可能らしい。
下の国道からやや荒れた後山林道を通り、終点の一番奥に車を停めることができた。他には数台が駐車していた。準備をして早 速登山開始だ。雲取山は2017m、標高差は1000m超、気合を入れて歩きだす。始めは小さな川に沿って緩やかに登って 行き、25分で三条の湯に到着した。なかなか味のある山小屋だ。次の目標地点は三条ダルミで、コースタイムは2時間だとい う。ここから上りが少しきつくなったが、水無尾根という、あまりアップダウンの無い、よく踏まれた登山道で歩きやすい。し ばらくすると青色鍾乳洞への分岐があったが、これは封鎖されていた。野鳥のさえずりを聴きながら明るい林の中を進むと、右 側の視界が拓けてきた。風が汗をかいた体に心地良い。三条の湯からいい調子で登り、1時間50分で三条ダルミに到着した。 ここは拓けた小さな広場のようなところで、木のテーブルとベンチが設置されていた。雲取山荘への巻き道は通行止めとなって いた。小休止のあと出発。情報によるとこの先から山頂までは急登が続くらしいのだが、実際には想像したほどではなかった。 それより時々、強風がすごい音をたてて襲ってくる。汗が一気に冷やされ、寒気を感じる。ペースを乱さないように、ゆっくり 登り続けると山頂が近いのだろうか、高度計の数値は2000mに達しようとしている。その後、間もなくニセ山頂にでた。こ こには立派な避難小屋とトイレが建てられていた。小雲取山へ気持ちの良さそうな稜線が伸びていく眺めは、なんとも素晴らし い。山頂へは避難小屋の裏手を少し登るとすぐに到着した。ぐるり360度の眺望はまさに絶景である。富士山の姿もうっすら とだが見ることができた。山頂には台湾から来たという留学生さんがおり、三峰を通ってここまでやって来たそうだ。これから 奥多摩駅まで行くというので、この留学生さんと一緒に下山することにした。 ![]() ![]() 林道終点に車を置く まずは三条の湯に向けてゆるゆる進む ![]() ![]() 25分で三条の湯に到着 水無尾根は明るく歩き易い ![]() ![]() しばらくすると右手の展望が開ける 三条ダルミでひと休み ![]() ![]() ここから山頂までは風が強かった ここはニセ山頂。避難小屋がある ![]() ![]() こちらは小雲取山へ続いて行く 2時間50分で雲取山頂上に到着 ![]() 奥秩父の山並みを一望する <山行後記> 事前に調べたところ、三条ダルミまでは退屈で、そこから先が大変だということだった のだが、自分としては実際にはそんなことはなく、斜度は適度で、また登山道にはそれ なりに変化があり全体を通していい調子で登ることができた。天気も良かったのでとて も気分の良い山行であった。
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