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本格的な登山シーズンの訪れを前に、そろそろ足慣らしでもしようかと考えていたところ 会社の工場長が雲取山へ行くと言うのでこちらもそれに乗っかることにした。
雲取山は4年前に三条の湯から登っている。
現在はそこへ通じる林道が通行止めのため、鴨沢からのルートで行くことにした。
青梅街道で奥多摩湖畔の鴨沢から山道に入り、数分走ると小袖駐車場に到着した。30台ほどの駐車スペースはほぼ埋まってい たが、一番奥に車を置くことができた。簡単な朝食のあと準備を済ませ、6時50分に出発。駐車場から先に続く林道を300
メートルほど進むと、左側に登山道が延びていた。いよいよ今年一発目の登山開始だ。歩き出してすぐに雑木林の中に廃屋が現
れる。この先はしばらく展望の利かない道だが、勾配がゆるく歩きやすい。足を慣らすためにゆっくりペースにする。工場長と
一緒のひとりをおいて、こちらはひと足先に行くことにした。汗をかきながらも快調に50分歩いたところで水場にでた。ひと
口だけ口に含んで先に進む。間もなく林がきれたところに休憩ポイントがあったので、ここで軽くひと息つくことにした。薄日
が射す程度で、どんよりと曇った空だが、時折吹く風が心地良い。この先、眺望はあまり期待出来ないだろうか。堂所を通過
し、どんどん高度を稼いで行く。眺めが左手に変わってきたところで、七ツ石小屋を経由する近道と道を分ける。とりあえず小
屋を目指して近道に入った。ここからは斜度を増したジグザグ道に変わり、少々息があがってきたころで七ツ石小屋に到着し
た。歩き始めて約2時間たっていたので、ザックを下ろし、しっかりと休憩しよう。奥にある休憩スペースでは数人が休んでお
り、小屋番の話に耳を傾けていた。さあ、いっぷくして落ち着いたので再び歩くことにした。すぐに七ツ石山への分岐で、脇に
は水場もある。七ツ石山はパスして次はブナ坂へと向かう。だいぶ標高が上がってきたようで、次第に空が開けてきた。そろそ
ろ稜線に達するだろうと思っているとブナ坂に到着した。ここから続く石尾根縦走路は、これまでとはうってかわって好展望で
開放的な登山道だ。やはり稜線歩きは気分が良い。左手には飛龍山が現れた。ヘリポートを通過すると、テン場があり、そして
すぐに奥多摩小屋に着いた。ここは自炊小屋のようだ。前の斜面を下って行けば水場もある。ここで最後の休憩をすることにし
た。さて、あとは山頂に向けてひと踏ん張りだ。この先は斜度がきつくなるが、マイペースで着実に歩を進めて行く。振り返る
と、歩いてきた尾根道が眼下に延び、その先には七ツ石山が見える。小雲取山を過ぎると、見上げた斜面の先には避難小屋が確
認でき、いよいよ大詰めといったところだ。山頂手前の急登を登り切ると、やがて雲取山避難小屋に到着した。近くの岩場では
多くの登山者が思いおもいの時間を過ごしていた。とりあえず山梨県側の山頂標を踏んで、先にある頂上に行った。目標として
いた4時間は過ぎてしまったが、まあいいだろう。眺めのほうは雲が多くあまり良くなかった。富士山や南アルプスはもちろ
ん、奥武蔵の山々の景色もはっきりとしない。西側からの奥秩父主脈や南側の鷹ノ巣山や御前山など、近くの眺めがある程度
だ。しばらく休んでいると、汗が冷えて寒くなってきた。気温もそれほど高くない。いったん避難小屋に戻って昼食にしよう。
食後のまったりモードに入っていると、下の斜面から工場長たちが上がってきたので、再度山頂で写真を撮ることにした。さて
皆、食事も終え、あとは戻るだけになった。下山もゆっくりだ。15時30分に駐車場に到着した。さあ、最後のお楽しみ、温
泉が待っている。
![]() ![]() ![]() 小袖駐車場を出発する すぐ左側にある登山口 廃屋の前を通過する ![]() ![]() ![]() 2人をおいて先行することに 雑木林の中を緩やかに登る 初めの水場 ![]() ![]() 堂所ではアセビ(馬酔木)が花を咲かせていた 七ツ石小屋への近道を行く ![]() ![]() 約2時間で七ツ石小屋に到着。ここで休憩する 目の前にはとても魅惑的な光景が ![]() ![]() 再び歩きだすとすぐに鷹ノ巣山への分岐がある ブナ坂に出ると一気に視界が開ける ![]() ![]() 防火帯の石尾根は超開放的なルート ヘリポート。向こうには飛龍山が見える ![]() ![]() テント場を通過。まだ2幕しか張られていなかった 奥多摩小屋は自炊が基本 ![]() ![]() 石尾根縦走路を振り返る 道は勾配を増すが、適所に巻道がある
![]() ![]() 行く手に避難小屋が見えてきた 山頂まではあと少し。最後のひと踏ん張り
![]() ![]() 4時間15分で雲取山に到着 奥秩父の山やま。すっきりしない天気だ
![]() ![]() 木々の間から七ツ石山? 山で食べるラーメンは最高のご馳走である。いただきま〜す
全員揃ったところでハイッ、ポーズ! 無事に下山完了。あとのお楽しみは温泉だ
<山行後記> 天気はいま一つだったが、今年初の山行としては、随分しっかりと歩くことができたので 良かった。また、標高差もそれなりにあり、今後のための足慣らしとしては十分といえる。
鴨沢ルートは初めこそダラダラと長い登りが続くが、アップダウンがそれほどきつくなく、
後半の開放的な稜線歩きが魅力の素晴らしいルートだ。
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