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四阿山は長野県の菅平と群馬県の嬬恋村のあいだに位置しており、とな りの根子岳と肩を寄せ合うように、大きく裾野を張った姿が印象的であ る。周りを高原に囲まれおり、どこから見てもその特徴ある姿を見るこ とができる。
パルコール嬬恋スキー場のゴンドラを使うルートがあるが、この時期は恐らく動いていないだろう。それほど時間はかからない だろうと思うので、もっともメジャーな菅平牧場から入る中尾根コースにした。菅平牧場手前で入山料200円をおばちゃんに 払い、駐車場に着いたのが10時過ぎだった。一番奥にある駐車場はほぼ埋まっていた。下の道を走っていたときは晴れ間が見 えていたのだが、ここへ来てすっかり雲の中である。しかも、風が強く吹いている。準備を整え、10時半過ぎに出発した。登 山道入口のゲートをくぐると、そこは牛がのんびりと草を食む牧歌的な光景だ。すぐに道は林の中へと続き、沢を越えるといよ いよ登り始める。笹に覆われた緩やかな登山道で、天気は悪いが足取りは軽やかだ。綺麗に立ち並んだ白樺の林がいかにも信州 らしい。1時間ほどで小四阿だろうか、ガスで周りの状況がよく分からない。さらに30分ほど行くと2、3の小ピークが連な った中四阿だ。眺めが良ければとても気分良く歩けそうなところだ。このピークの下を巻いて行くと突然、目の前には樹氷が。 この時期にこんな樹氷を目にすることが出来るとは思ってもいなかった。悪天候が転じて自然からの素晴らしいプレゼントをも らった気分で、しばし見惚れてしまった。その後は再び樹林帯の中で、残雪も一部あったが、すぐに抜けると根子岳への分岐に なった。山頂手前には木段が設置されており、これを登って行くとすぐに山頂に到着した。山頂には信州側と上州側にそれぞれ 祠が建てられており、数人の登山者が休憩していた。ガスがとれる様子がないので、隣の根子岳へ縦走する予定はキャンセルし た。 ![]() ![]() 菅平牧場の駐車場(下山時) 四阿山と根子岳に分かれて登り始める ![]() ![]() 草を食む牛たち 解放感のある白樺林 ![]() ![]() 突然の霧氷にびっくり 腐った雪道を慎重に進む ![]() ![]() 根子岳への分岐 山頂手前の木段 ![]() 2時間15分で四阿山に到着。残念ながら景色はまったく見えず <山行後記> 眺望が得られず残念だったが、ルート上は明るく変化があり、また環境の良さを感じ ながら楽しく歩ける山だった。それほどきつい登りはなく、道標もしっかりついてい るので、家族連れでも安心して楽しめるだろう。
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