52魚沼駒ケ岳


 長い長い尾根歩きでたどり着く
うおぬまこまがたけ


(2003m)
                                                                                    新潟県南魚沼市・魚沼市


         越後山脈の一角を形成する越後(魚沼)三山は八海山、駒ケ岳、中ノ岳の
         総称で、越後を代表する山として知られている。言わずと知れた豪雪地
         帯にあり、その峰々からもたらされる豊富な雪解け水は魚野川を潤し、
         やがて魚沼平野では日本一のお米を育むことになる。


      暑さもひと段落し、だんだん涼しくなってきた昨今、まだ登っていない新潟の2座に行くことにした。
         今日は魚沼駒ケ岳で、その後は銀山平に宿泊する。明日は早朝から平ケ岳に登る

               【 魚沼駒ケ岳 --- 銀山平温泉(泊) --- 平ケ岳 


   
 2007年9月23日    

 ・コース
  枝折峠⇔明神峠⇔道行山分岐⇔小倉山⇔
  百草の池⇔前駒⇔駒の小屋⇔魚沼駒ケ岳

 ・行き 4時間40分 、 帰り 3時間20分
                  
 ・標高差 938m 
          
 ・歩程 14.8km
  


以前から早く登ってみたかった魚沼駒ケ岳に遂にやって来た。深夜1時に登山口の枝折峠の駐車場に着くと、ビールを飲んで
早々に就寝した。まだ夜が明けぬ4時頃から出発した人も大勢いたようだが、こちらは時間に余裕があるので7時に出発するこ
とにした。とても綺麗で立派なトイレの裏にある登山道を歩き始める。辺りはガスと言うか朝靄がたち込めており、視界不良の
状態だ。まあ朝靄ならいずれ消えるから良いのだが。25分歩くと明神峠に出た。それほど見晴らしは良くないので、停まらず
に通過した。目指す山頂方向は雲に隠れているが、そこまでのあまりにも遠い距離を実感する。この後しばらくは小さなアップ
ダウンを繰り返すことになる。歩きやすい道で距離は延びているが、まったく高度が稼げない。道行山の分岐を過ぎ、さらに歩
き続けると小倉山に着いた。ここから北に進路をとれば駒の湯温泉へと出られるらしい。ここまで2時間かかったが、地図を見
るとすでに半分以上は過ぎていた。しかし、まだ大して高度が上がっていない。疲れたので休憩することにした。先に休憩して
いた人は昨夜山頂小屋で幕営し、駒の湯へ下りるという。この先は見晴らしの良い緩やかな尾根を上っていく。曇っているがガ
スが取れ、駒ケ岳が姿を現した。左へ続く稜線の先には中ノ岳だ。振り返ると雲海に浮かぶように頭を出している遠くの山々の
眺めが何とも幻想的である。その後、百草の池に着いたが、池は登山道の脇を少し下ったところにあるようだ。ロープが張って
あり行くことが出来なかった。百草の池を過ぎると斜度がきつくなってきた。前半の疲れのためペースダウンするが、もう一息
のはずだ。すぐに前駒に出たので、この先の岩場の急登を越えるとようやく駒の小屋に到着した。団体が数組おり、大変な賑わ
いだった。ここまで来れば山頂はすぐそこだ。その前に一段下った水場で給水することにした。山頂に向けて登り始めると、先
ほどの駒の小屋の辺りがガスに包まれてきたので急ぐことにした。中ノ岳への分岐を右に折れ、稜線を進むとすぐに山頂に到着
した。生憎の空模様だが、天気が良ければ最高な眺望が得られることだろう。一番近くにある八海山は雲の上からその姿を覗か
せていた。長い下りが控えているので早々に下山することにしよう。


  
     ガスがたちこめる駐車場                 明神峠に建つ小屋                道行山分岐を通過

 
    ようやく魚沼駒ケ岳が見えてきたが、まだまだ遠い               雲海に浮かぶ山並みは深山幽谷の趣きだ

 
         小倉山に到着したので休憩する                    百草の池はここから少し下ったところにある

 
          この尾根をひたすら歩いてきた                          前駒からは岩場が続く

 
          左手には中ノ岳が控えている                         駒の小屋へはもう少しだろう

 
やっと駒の小屋に到着。山頂を目指す前に水場に行って給水する           下界は完全に雲に包まれてしまった

 
     小屋から急登をこなすと中ノ岳への分岐にでる                  分岐を右に進むと頂上が見えてきた

 
         4時間40分で魚沼駒ケ岳に到着                    真正面には八海山が顔を覗かせている




        <山行後記>
          とにかく長大な尾根をひたすら歩き続けなければならない。すっきり晴れた日に
          景色でも眺めながらなら良かったが。とくに帰りはかなりしんどい思いをした。
          予想以上にハードだったが、充実感のある山行となった。



       9月24日 平ケ岳





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