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越後山脈の一角を形成する越後(魚沼)三山は八海山、駒ケ岳、中ノ岳の 総称で、越後を代表する山として知られている。言わずと知れた豪雪地 帯にあり、その峰々からもたらされる豊富な雪解け水は魚野川を潤し、 やがて魚沼平野では日本一のお米を育むことになる。 暑さもひと段落し、だんだん涼しくなってきた昨今、まだ登っていない新潟の2座に行くことにした。 今日は魚沼駒ケ岳で、その後は銀山平に宿泊する。明日は早朝から平ケ岳に登る。
【 魚沼駒ケ岳 --- 銀山平温泉(泊) --- 平ケ岳 】
以前から早く登ってみたかった魚沼駒ケ岳に遂にやって来た。深夜1時に登山口の枝折峠の駐車場に着くと、ビールを飲んで 早々に就寝した。まだ夜が明けぬ4時頃から出発した人も大勢いたようだが、こちらは時間に余裕があるので7時に出発するこ とにした。とても綺麗で立派なトイレの裏にある登山道を歩き始める。辺りはガスと言うか朝靄がたち込めており、視界不良の 状態だ。まあ朝靄ならいずれ消えるから良いのだが。25分歩くと明神峠に出た。それほど見晴らしは良くないので、停まらず に通過した。目指す山頂方向は雲に隠れているが、そこまでのあまりにも遠い距離を実感する。この後しばらくは小さなアップ ダウンを繰り返すことになる。歩きやすい道で距離は延びているが、まったく高度が稼げない。道行山の分岐を過ぎ、さらに歩 き続けると小倉山に着いた。ここから北に進路をとれば駒の湯温泉へと出られるらしい。ここまで2時間かかったが、地図を見 るとすでに半分以上は過ぎていた。しかし、まだ大して高度が上がっていない。疲れたので休憩することにした。先に休憩して いた人は昨夜山頂小屋で幕営し、駒の湯へ下りるという。この先は見晴らしの良い緩やかな尾根を上っていく。曇っているがガ スが取れ、駒ケ岳が姿を現した。左へ続く稜線の先には中ノ岳だ。振り返ると雲海に浮かぶように頭を出している遠くの山々の 眺めが何とも幻想的である。その後、百草の池に着いたが、池は登山道の脇を少し下ったところにあるようだ。ロープが張って あり行くことが出来なかった。百草の池を過ぎると斜度がきつくなってきた。前半の疲れのためペースダウンするが、もう一息 のはずだ。すぐに前駒に出たので、この先の岩場の急登を越えるとようやく駒の小屋に到着した。団体が数組おり、大変な賑わ いだった。ここまで来れば山頂はすぐそこだ。その前に一段下った水場で給水することにした。山頂に向けて登り始めると、先 ほどの駒の小屋の辺りがガスに包まれてきたので急ぐことにした。中ノ岳への分岐を右に折れ、稜線を進むとすぐに山頂に到着 した。生憎の空模様だが、天気が良ければ最高な眺望が得られることだろう。一番近くにある八海山は雲の上からその姿を覗か せていた。長い下りが控えているので早々に下山することにしよう。 ![]() ![]() ![]() ガスがたちこめる駐車場 明神峠に建つ小屋 道行山分岐を通過 ![]() ![]() ようやく魚沼駒ケ岳が見えてきたが、まだまだ遠い 雲海に浮かぶ山並みは深山幽谷の趣きだ ![]() ![]() 小倉山に到着したので休憩する 百草の池はここから少し下ったところにある ![]() ![]() この尾根をひたすら歩いてきた 前駒からは岩場が続く ![]() ![]() 左手には中ノ岳が控えている 駒の小屋へはもう少しだろう ![]() ![]() やっと駒の小屋に到着。山頂を目指す前に水場に行って給水する 下界は完全に雲に包まれてしまった ![]() ![]() 小屋から急登をこなすと中ノ岳への分岐にでる 分岐を右に進むと頂上が見えてきた ![]() ![]() 4時間40分で魚沼駒ケ岳に到着 真正面には八海山が顔を覗かせている <山行後記> とにかく長大な尾根をひたすら歩き続けなければならない。すっきり晴れた日に 景色でも眺めながらなら良かったが。とくに帰りはかなりしんどい思いをした。 予想以上にハードだったが、充実感のある山行となった。
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