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その周囲を越後三山や尾瀬、奥会津といったメジャーな山々に囲まれた 平ケ岳は、名前のとおり平坦な山頂部に広がる湿原が最大の魅力だ。ま た、近くにある玉子石の造形美とその向こうに点在する池塘の眺めは一 見の価値がある。 【 魚沼駒ケ岳 --- 銀山平温泉(泊) --- 平ケ岳 】
昨日の魚沼駒ケ岳を終えると銀山平に投宿し、温泉に入って早めに床についた。朝4時出発の送迎バスに乗り、1時間半かけて 登山道入口の中ノ岐林道終点に到着した。他の宿からのマイクロバスと合わせて4台になった。平ケ岳へは鷹ノ巣からのルート が正規となり、今回の中ノ岐からは闇ルートで、別名を皇太子ルートとも手抜きルートとも言われている。実はこのルートの在 り方自体に賛否両論があるのだが、それについては割愛する。5時50分、団体の後に付いて出発した。歩き出しはなだらかだ が、沢に架かる梯子を渡るとすぐに急登になった。いきなりの急登は相変わらずきついが、前を行く団体のおかげでゆっくりと したペースで歩くことが出来た。曇っているせいか、思ったほど暑くはない。早くも団体一行が食事のため休憩したので、ここ からギヤを一段上げることにした。30分ほどすると眼下には木々の隙間から、先ほどの駐車場に停まっているバスが小さく見 えた。すでにかなり登ってきた観がある。歩き出してから1時間経過したところで休憩することにした。行く手を見上げると、 まだまだ急な斜面が続いているようだ。道は急だが足場がしっかりしており、下ってくる人もいないので順調に歩ける。林の中 で時折目にするナナカマドの赤い実がとても印象的だ。ひたすら急斜面を登り続け、高度が一気に上がってきたのが分かる。1 時間40分ほどすると樹林帯が切れ、空が広がってきた。そろそろ平坦地に出そうな予感がした。間もなく木道に変わると、そ こには広大な高層湿原が展開していた。まずは名勝の玉子石を見ることにした。それは近づいてみるとかなり大きく、なんとも 珍妙なオブジェだった。この玉子石越に見る池塘の眺めに期待していたのだが、ガスってしまい薄っすらとしか見えなかった。 さて、次は山頂だ。湿原の中に延びる木道を進むと水場があり、ここから小さな上り下りを過ぎ、再び木道を行った奥まったと ころに山頂があった。山頂は周りをオオシラビソやダケカンバに囲まれた丘にあり、ピーク感に乏しい。だが、池塘群が点在す る周辺の雰囲気は素晴らしく、晴れているときにはゆっくりと散策したいところだ。食事をした後、姫池を見物して下山した。 ![]() ![]() ![]() マイクロバス4台が集まった はやくも団体さんに道を塞がれる まもなく樹林帯を抜けそうだ ![]() ![]() 山頂部の湿地帯に出た。先にたまご石を見に行く 珍妙な形だが上下でひとつの石だ。下に広がる地塘が見たかった ![]() ![]() たまご石の次は山頂だ 多くの地塘が点在する ![]() ![]() 2時間30分で平ケ岳に到着。本日の一番乗り 帰りに姫池に寄ってみた ![]() ![]() 世話になった宿。食事うまし、温泉あり <山行後記> 思いのほか整備された登山道で、正規のルートよりも入山者が多いのではないだろうか。 終始急登が続くが、あまり時間をかけずに一気に山頂まで行けるところがいい。山頂周辺 の環境の良さは抜群で、また、晴れた日には最高のパノラマが期待できるだろう。
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