64恵那山


 眺望は今ひとつだったが、歩き易い山
えなさん


(2191m)
                                                                                    長野県下伊那郡阿智村
                                                                                    岐阜県中津川市



                         【 伊吹山 --- 中津川(泊) --- 恵那山 


         
 2008年6月7日    曇/晴

 ・コース
  広河原⇔県境分岐⇔恵那山⇔避難小屋

 ・行き 2時間55分 、 帰り 2時間00分
                  
 ・標高差 1035m
          
 ・歩程 12.4km
  


昨日は伊吹山を終えると、中央道を戻って中津川の宿に投宿した。中央道からは恵那山の姿を目にすることができ、この辺りか
ら見える山のなかでは一際目立つ存在だった。恵那山の登山ルートは幾つかあるが、一番新しく開かれた、比較的楽に登れる広
河原からのルートとした。雲は多いが雨の心配はないだろう。どんな山登りになるか楽しみだ。
県境の長いトンネルを抜け、園原ICから登山口手前の駐車場まではそれほど時間がかからずに着くことが出来た。駐車場はほ
ぼ満車のため入口手前の路肩に置いて8時40分過ぎに歩き始めた。沢に沿って林道を20分歩くと登山口だ。一段下がったと
ころに丸太を組んだ橋が架けられており、この対岸に登山道が続いていた。すぐに急登がはじまるが、ここまでの林道歩きがい
い準備運動となり快調に高度を上げていく。明るい林の中をジグザグに開かれた道は良く整備されており、とても歩きやすい。
道端のあちこちにはギンリョウソウが咲いている。この花は派手さはまったくないが、何だか可愛げがある。登山口から500
mほど標高を上げただろうか、そろそろ1時間が過ぎようとしたころ、少し広い場所に出たのでここで小休止をすることにし
た。恵那山と書かれた看板が建てられており、所謂看板ピークと呼ばれているところだろうか。再び歩き出し、しばらくすると
道は緩やかな尾根状に変わった。笹原の登山道は快適だ。視界が開け、眼下の谷にはどこかの集落が見えた。先ほどの看板ピー
クから1時間歩くと再び看板の掛けられたところに出た。ここら辺りが県境分岐なのだろう。標高は2000mといったところ
で、山頂まではもうそれほどないようだ。ここからは周りの景色や花々でも眺めながらのんびりと歩くことにした。緩やかに登
っていく尾根は気持ち良いが、その後は続かず斜度が増すと最後のひと踏ん張りで恵那山の山頂に着いた。誰も居らず静かだ。
あまり見晴らしの良くない山頂には木製の立派な展望台が設置されていた。登ってみたがそれほど眺めは変わらず、あまり意味
が無いようだ。恵那山は地図上の最高地点はここから少し行ったところにあるということなので、もちろん行ってみることにし
た。恵那山神社の祠の脇を進み、軽く登り返すと広場に着いた。こちらでは10人ほどが休憩していた。立派な避難小屋が建て
られ、おまけにバイオトイレまであった。せっかくなので使ってみたが、やたら蝿がうるさくて落着けない。最高地点はこの辺
りにあるようだがどこにも案内が無かったのでよく分からなかった。仕方がないので避難小屋の裏にある岩山に登ってみた。先
ほどの山頂もそうだが、周りは疎林に囲まれて眺望がきかないので、この岩山が一番眺めが良さそうだ。しかし、今日は雲が広
がっており遠くの山々をはっきり捉えることが出来ない。かろうじて雲の隙間から南アルプスの峰々の連なりが顔を覗かせてい
た。下山するため一旦山頂へ戻ると今度は大勢の登山者であふれかえっていた。


 
    広河原の駐車場。ここから登山口までは林道歩き                      いよいよ登山開始

 
            整備された道は歩き易い                       1時間たったのでここで小休止だ

 
             展望が開けてきた                              尾根は開放的で明るい

 
             2時間55分で恵那山に到着                 山頂に建てられた展望台。とりあえず上がってみたが。。。

 
      眺望を求めて避難小屋奥の高台まで進むが           曇ってしまい遠望が利かない。南アルプスもほとんど見えない




        <山行後記>
          新しい登山道は明るく快適で、気分良く歩くことが出来た。これくらいの時間で登って
          下りてこられるのが理想的だろう。なんとなく地味なイメージのあった恵那山だったが
          なかなか味わいある山だった。楽しみにしていた南アルプスの眺めは今度、空木岳に登
          ったときのお楽しみにしたい。



       6月6日 伊吹山





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