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祖母山は大分と宮崎の県境にある標高1756mの山である。 その名前からは地味なイメージがするが、はたしてどんな山行が出来るのか
とても楽しみである。
【 熊本空港 --- 阿蘇山 --- 熊本(泊) --- 祖母山 --- 久住高原(泊) --- 九重山 --- 熊本空港 】
昨夜の投宿先である熊本市内から五ヶ所村までは車で1時間ちょっとであったが、そこから登山口までは未舗装の林道をかなり 走らなければならなかった。林道というより山道と言ったほうがいいだろうか。駐車場には1台だけ駐車していた。ここから登 山ルートは2つに分かれており、右に行くと風穴コースで左が千間平コースだ。風穴コースは山頂まで最短距離で登って行く。 千間平コースは一旦尾根にでて右に巻きながら山頂に至るので距離がある。比較的登りやすくメジャーな後者を選択した。トイ レを済ませ、早速登山開始。山頂まで5.3km。昨日の阿蘇の荒涼とした登山道とはうって変わって樹林の中を進んで行く。奥 秩父の山と雰囲気が似ている。2合目を過ぎると水場にでた。帰りに飲んだがとても美味かった。4合目あたりからは、一面に 生い茂る笹に遮られて、周りの景色を見ることができない。その後、しばらくすると千間平にでた。ここは切り拓かれた小さな 広場で、名前ほど大きくはない。すぐに五合目に着き、あと半分となった。ここまで40分、なかなかいいペースである。ゆる やかなアップダウンの道を行くのは気分がいい。熊本、大分、宮崎の3県境を通過、そして7合目を過ぎると国観峠だ。先ほど の千間平よりも広く、すぐそこに山頂が姿を現した。吹く風がとても爽やかで心地いい。目の前の山頂目指して歩き出す。この 先から道の状況が少々怪しくなってきた。勾配が増してきたのはいいのだが、濡れた土でぬかるんできたではないか。先月、霧 島山で痛い目にあったのでここは慎重に、ときには木の枝につかまりながら登って行った。多少ペースが遅くなってきたが、な んとか9合目を通過。そのまま一気に山頂まで登りきることが出来た。先客のグループが昼飯の最中であった。駐車場に停めて あった車の人たちで、北九州から来たそうだ。山頂からは素晴らしい景色が広がっていた。遠くに霞む阿蘇山や、また目の前に は障子岳、古祖母山、そして傾山へと続く祖母連山だ。しばらく景色を楽しんだあと下山を開始した。 ![]() ![]() 北谷登山口 2合目過ぎにある水場 ![]() ![]() 1合ごとにしっかりとした道標が建てられる 山頂が見えてきた ![]() ![]() 笹原を切り拓いた登山道。眺めは悪いが歩き易い 千間平は小広い広場になっている ![]() ![]() ここは3県境 国観峠からはすぐそこに山頂が ![]() ![]() 山頂手前は道が悪くなっている。ロープを頼りに登る 1時間45分で祖母山に到着 ![]() 古祖母山、傾山へ延びる縦走路 <山行後記> 祖母山はなかなか味わいある、いい山であった。また道標が1合0.53km毎にたて られているので、ペースが掴みやすく、ほとんどノンストップで登りきることが出来た。 天候にも恵まれ、とても楽しかった。
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