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九重連山は1791mの最高峰である中岳をはじめ、いくつかの山群 の総称である。ひと月ほどするとミヤマキリシマが咲き乱れ、辺り一 面はピンク色に染まるという。 さて九州遠征の最終日である今日は予定通り九重山だ 【 熊本空港 --- 阿蘇山 --- 熊本(泊) --- 祖母山 --- 久住高原(泊) --- 九重山 --- 熊本空港 】
昨日は久住高原の温泉でゆっくりすることが出来た。特に九重山を眺めながら入る露天風呂は極楽であった。宿を出発し、やま なみハイウェイに出ると登山口である牧ノ戸峠にはすぐに到着した。登山口は宿近くの赤川にもあり、久住山へは最短で登るこ とが出来るのだが、勾配がきついということで牧ノ戸から入ることにした。ルートは牧ノ戸登山口から沓掛山、星生山、久住 山、そして中岳までを巡ることにした。天気はスーパー快晴で素晴らしい山歩きが出来そうだ。スタート直後はコンクリートの 石段をしばらく登り、やがて大きな岩が積み重なった道に変わると沓掛山の山頂に着いた。うっかりすると山頂に気付かずに通 り過ぎてしまいそうだ。この時点で既にいい眺めであり、今後に期待が膨らむ。ここから一旦下ることになる。鎖や梯子などが 設置してあるがたいしたことはない。その後は眺望のきく緩やかな登りになる。景色を見ながら気持ちの良い山歩きだ。出発し て50分で分岐点にさしかかった。右に登ると扇ケ鼻だ。左に進む。ケルンの建てられた西千里浜は平坦で歩きやすい。前方に は星生山と久住山が鎮座している。周りの山々の景色を楽しみながら最高の気分である。この先を直進すると久住山方面、左手 を登って行くと星生山になる。星生山へは一気に斜度が増すが、それほど距離がないので、ひと踏ん張りで山頂に到着した。山 頂の裏を見下ろすと煙を噴き上げている硫黄山の火口が、そして登ってきた方向を振り返ると小さな湿原が見える。その光景の あまりの違いには言葉が出ない。一見の価値ありだ。小休止のあとは再び西千里浜へ下り久住山方面へ。小高い岩山を越えると 避難小屋とトイレのある広場にでた。久住山に登る高校生だろうか、若者たちが大勢集まっていた。この先を登ると久住分かれ である。ここまで来ると久住山はすぐそこだ。いいペースで登っているのだが、先ほどの若者たちが下からどんどん登ってきて 追い着かれそうだ。やばい。何とか若者たちよりも先に久住山山頂に到着することが出来た。山頂は意外と広く、たくさんの人 がいた。標高では中岳に及ばないが、やはり九重連山の主峰はこの久住山なのだろう。青空を背景にした九重の山々の眺めは最 高のひとこと。南の方角には昨日の宿がある久住高原が広がっている。山頂が混雑してきそうなので、久住分かれまで戻り中岳 を目指すことにした。中岳の手前には御池という美しい池があり、これを半周した先を登ると山頂に到着した。中岳の山頂は狭 く、久住山で出会った人がひとりだけいた。九州本土最高峰の頂からの眺めもまた素晴らしい。今日ここまで登ってきた山を手 に取るように見ることが出来、また、遠くには阿蘇山や祖母山という昨日まで登った山を望むことが出来た。ここまで牧ノ戸か ら約3時間、予定より早く到達することができた。 ![]() ![]() 宿から九重連山を望む 牧ノ戸峠から歩き始める ![]() ![]() 沓掛山を過ぎると展望が広がる 西千里浜を過ぎたあたりから星生山を見る ![]() ![]() 星生山からは目の前に硫黄山が 避難小屋とその向こうに中岳 ![]() ![]() 久住分かれを久住山へ進む 久住山は多くの人で賑わっていた ![]() ![]() 北千里が浜と、となりに三俣山 美しい御池の畔を通って中岳へ ![]() ![]() もうすぐで中岳の山頂だ 中岳に到着。ここが九州本土最高峰 ![]() ![]() 歩いてきた道を振り返る <山行後記> 九重山での山歩きは想像以上に楽しかった。何よりその環境が素晴らしい。最高だ。 この一言に尽きる。今回は久住山など4座を巡ったが、この他の山へもしっかりと した様々なルートが設けられているので、2日ぐらいかけてゆっくり楽しむのもい いだろう。また機会があれば、いつか訪れてみたいところだ。
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