37斜里岳


 沢コースは楽しい
しゃりだけ


(1545m)
                                                                       北海道斜里郡斜里町・清里町・標津郡標津町


          斜里岳は知床半島の付け根からやや内陸に位置しており、緩やかな裾野
          を長く張った独立峰はオホーツク富士と呼ばれている。周囲の平野部か
          らひと目で判るその山容は、とても端整で素晴らしい。


                    北海道遠征は今日から3日間で道東の山を巡ることにした。
          関東地方はまだ梅雨が明けておらず、すっきりとしない空模様が続いているが、
                果たしてここ北海道では天気に恵まれるだろうか。
                   初日の今日は斜里岳に登ることにした。

  【 女満別空港 --- 斜里岳 --- ウトロ温泉(泊) --- 羅臼岳 --- 雌阿寒温泉(泊) --- 阿寒岳 --- 女満別空港 】


 2007年7月26日    

 ・コース
  清岳荘⇔下二股⇒上二股⇔胸突八丁⇔斜里岳
  熊見峠⇒下二股

 ・行き 3時間05分 、 帰り 2時間15分

 ・標高差 879m 
          
 ・歩程 9.0km
  


女満別空港に着くとレンタカーを飛ばして登山口のある清里町の清岳荘にやってきた。途中、道に迷ってしまい11時30分に
なってしまった。情報によると、この山は午後からは入山させてもらえないということだ。ルートだが往路は旧道を行く沢コー
ス、復路は新道を行く尾根コースにした。これが一般的なルートのようだ。急いで準備し早速歩き出した。歩き出しは林道だ
が、その後は林の中へ入っていく。曇り空だが蒸し暑く、すぐに汗が吹き出てきた。あまり広くはないが、良く踏まれた登山道
をしばらく登って行くと沢の流れと合流した。かなりの水量がある。ここからは幾度となく沢の渡渉を繰り返すことになる。赤
目印を頼りに進んで行くが、うまく渉れない箇所があり、自分で最善の渡渉ルートを見つけながら進んで行く必要があり、こら
はこれでなかなか楽しいものだ。30分ちょっとで新道との分岐である下二股だ。この先からは行く手にたくさんの滝が現れ
る。このコース沿いにある滝は眺めるのではなく、すぐそばを登って行くことになる。なかにはシャワークライミングのような
箇所もあった。幾つもの滝を越えると、やがて新道との合流である上二股だ。登り始めたのが遅かったせいか、前から下山者が
続々とやってくる。先を急いでいるので休憩もそこそこに歩き続けると、沢の流れも絶え、森林限界に達した。すぐに9合目の
胸突八丁で、ここから馬の背までは急登が続く。かなり疲れてきたが、山頂手前の頑張りどころだろうか。稜線上にある馬の背
に出ると山頂を捉えることが出来た。ザックをおろし、しばし休憩することにした。山頂への道は浮き砂利で滑りやすい。途中
には祠が建てられており、綺麗な花たちが迎えてくれている。山頂はそこそこの広さがあり独り占めだった。陽は射しているの
だが、雲が流れているので眺望は今ひとつすっきりしないが、雲の晴れ間からは麓の街を手に取るように見ることができた。さ
て、のんびりもしていられないのでさっさと下山することにした。上二股まで戻り、新道に入るとそこからは尾根歩きになる
が、幾つか登り返しがあり熊見峠までは意外としんどい歩きとなった。17時30分、無事に清岳荘に戻ると本日の宿泊先であ
るウトロ温泉に急行した。


 
     11時30分に清岳荘に到着。急いで出発する                     旧道は沢を遡上するコースだ

 
         このような滝の脇を登って行く                         斜里の町が遥か下に見える

 
      樹林帯を突き抜けると一気に視界が開ける                      ようやく山頂をとらえた

 
          9合目まで来ればあと少しだ                          ここから登りがきつくなる

 
         浮き砂利の急登をラストスパート                         3時間5分で斜里岳に到着

 
     次から次へと雲が流れてくるので眺望はいま一つ                斜里岳に別れを告げ、ウトロへと急ぐ




        <山行後記>
          沢を遡行する旧道は思っていた以上に面白かったが、水量の多いときや復路では通ら
          ないほうがいいだろう。帰りの新道は小さな登り返しが厄介だ。距離の割りに少々疲
          れたが、初日から気分いい山行ができた。



       7月27日 羅臼岳へ 、 7月28日 阿寒岳





トップへ
トップへ
戻る
戻る