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北アルプスの南端に位置する乗鞍岳は23の峰と7つの湖、8つの平原が あり、多くの種類の高山植物と大雪渓が素晴らしい。また、手軽に300 0m峰からの眺めを楽しむことができる山として人気がある。 朝一番の焼岳から車を飛ばして、午後からは乗鞍岳に登る。 明日の雨飾山まで行かなければならないので、急いで戻ってこよう。
焼岳を終えると急いで乗鞍高原にやって来た。ここからバスに乗り換えて畳平まで行くことになる。運良く12時の便に乗るこ とができた。この後の便だと登山したあと、戻りの最終便に間に合わないそうだ。ここ畳平は標高2702m、国内の道路最高 地点である。バスを降りると早速歩き出した。まず、バスターミナル裏手のお花畑に一旦下る。花は咲いていなかったが、木道 が敷かれておりとても広い。一面に花が咲く光景を見てみたいものだ。お花畑から砂利の車道に出ると、たくさんの観光客が歩 いていた。右手には綺麗な池があり、その先でコロナ観測所のある摩利支天岳への分岐になった。ここを直進して数分歩くと肩 の小屋に着いた。小屋の周辺は食事や休憩をする人でとても賑わっていた。小屋を通り抜けると、その先の道は登山道らしくな り剣ケ峰まで続いている。登り始めるとすぐに穂高連峰と槍ケ岳を北の方角に見ることができた。午前よりもだいぶ雲が出てき たようで、麓はもうかなり隠れてしまったが、歩きながら何度も振り返っては、この景色を眺めていた。ときどき目の前から軽 装な観光客が凄い勢いで駆け降りてくる。しばらく進むと朝日岳を越え、蚕玉岳に着いたが、これらは剣ケ峰に続く稜線上にあ り、標柱がなければまるで気がつかないと思う。ここからは権現池が一望でき、反対側には大雪渓だ。雪渓はだいぶ小さくなっ ているようだが、数人のスキーヤーがいた。その先にはエコーラインを囲むように樹木が色づき始めている。頂上小屋を過ぎる と、畳平から歩き始めて1時間10分で最高地点の剣ケ峰に到着した。景色のほうだが、先ほど姿を現していた槍穂はすっかり 雲の中だ。その他は多少雲があるが、まずまずではないだろうか。山頂の神社でお参りをし、一服したあと下山することにし た。 ![]() ![]() ![]() 畳平はすでに標高2702mある 不消ケ池(きえずがいけ) 前半はフラットな道が続く ![]() ![]() ここから剣ケ峰への登山道が始まる 肩の小屋を過ぎるといよいよ登りだす ![]() ![]() 雲が切れると穂高岳と槍ケ岳が現れる 観光客が次々と降りてくる ![]() ![]() 位ケ原の中に延びるエコーライン 権現池を過ぎると山頂は近い ![]() ![]() 緩やかな蚕玉岳(こだまだけ)の先に剣ケ峰 頂上直下にある小屋 ![]() ![]() 1時間10分で剣ケ峰に到着 大日岳(奥ノ院)に続く稜線 ![]() ![]() 摩利支天岳までは見えるが、その先は雲に隠れてしまった 戻ってきた乗鞍高原から乗鞍岳を見る やはり観光地? 肩の小屋までのフラットな歩き易い道は問題ないが、その先の剣ケ峰に至る道はそれま でと違い登山道らしくなる。そんなところをいかにも観光客といった人がガンガン抜い て行く。前からはこちらのことなどまったく気にする様子もなく、落石を発生させなが ら我先にと降りてくる。右側、左側通行や登り優先などということは毛頭ないようだ。 なかにはサンダル履きや、子供を背負ってる人までいる。手軽に登れる3000m峰と はいえ。。。 ついついのんびり 明日の雨飾山のため120kmを移動しなければならない。しかも、今夜の宿はとって いない。早めに登山口まで行きたいところだが、やはり温泉でサッパリしたかったので 駐車場の近くにある「湯けむり館」に入った。風呂上がりにロビーの椅子に座って寛い でいたら、1時間以上眠ってしまった。 <山行後記> さすがに畳平からは標高差が少なく、足慣らし程度で終わってしまうが、短時間でも 登山の雰囲気は十分堪能することができた。なにより手軽に剣ケ峰からの素晴らしい 眺めを得られるのがいい。夏の花と秋の紅葉、どちらも盛りのときに訪れたいところ だ。
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