41岩手山


 暑さに参った岩手山は手強かった
いわてさん


(2038m)
                                                                          岩手県八幡平市・岩手郡滝沢村・雫石町


         岩手山は盛岡市の北西に位置する岩手県最高峰であり、頂上部は二つの
         外輪山からなる複式火山だ。独立峰に近い姿は盛岡市内からも眺めるこ
         とが出来、岩手を代表する山である。周りには温泉やスキー場が点在し
         年間を通して多くの観光客で賑わいをみせる。


                  お盆休みを利用して一週間の予定で東北の山を巡ることにした。
          関東地方では連日、猛暑が続いており少々うんざり気味だが、東北地方では
                 少しでも涼しいことを期待したいところだ。
              何ヶ所の山を登れるかは、体力と気力次第になるだろう。


  【 東北山巡りウィーク 】
            8/15              8/16                8/17
    盛岡(泊) --- 岩手山 --- 酸ケ湯温泉(泊) --- 八甲田山 --- 岩木山 --- 盛岡(泊) --- 早池峰山 ---

             8/18             8/19                 8/20
     酒田(泊) --- 鳥海山 --- 鶴岡(車中泊) --- 月山 --- 蔵王山 --- 白布温泉(泊) --- 吾妻山


       
 2007年8月15日    晴/曇

 ・コース
  馬返し⇔1合目⇔5合目⇔8合目避難小屋⇔
  不動平⇔岩手山

 ・行き 4時間50分 、 帰り 2時間35分

 ・標高差 1408m 
          
 ・歩程 11.8km
  


盛岡市のホテルを発ち、道に迷いながらも登山口の馬返しに到着した。大きな駐車場は半分ほど埋まっていた。既にかなり気温
が高い。登山道入口にある鬼又清水で給水し、早速スタートしたが、入口に設置されているセンサーが反応すると登山届を出せ
という案内が流れる。まず樹林帯に入り、一合目を目指してひたすら歩き続けるがかなり距離があり、なかなか辿り着けない。
眺望がなく、とても蒸し暑いなかを50分掛かってようやく1合目に着けたが、正直、途中であまりの暑さに登頂を断念し、引
き返そうと思ったほどだ。ここで早くも本格休憩となった。再び歩き出すと眺望が得られ、すぐに2合目に到着した。先ほどの
駐車場が眼下に小さく見え、かなり高度を上げていることが分かる。今後は新道と旧道に分かれるが、眺望の良い旧道を行くこ
とにした。3合目から6合目にかけてはガレ場で歩きづらい道が続いた。多少、雲が出てきたので陽射しが遮られる。7合目に
でると山頂部の外輪山が姿を現し、すぐに8合目の避難小屋にも到着した。すでに3時間40分を要しているが、ここまで来れ
ばもう一息だろう。小屋の前には多くの登山者が休憩していたので、自分もその中に加わることにした。さて、そろそろ歩き出
すことにしよう。頂上部を右に見ながら緩やかな歩き易い道を15分進むと、頂上直下にある不動平に出た。ここは先日登った
羅臼岳の羅臼平によく似た雰囲気だ。山頂へと続く斜面に取り付いている登山者がよく見える。道は潅木帯から火山特有の砂礫
帯へと変わり、20分で外輪山の火口壁に立つことができた。ここから見ると、火口はかなりの大きさであることが分かる。そ
の向こう、一番高い所が山頂となる。お鉢巡りが出来る火口壁は、かつての信仰登山の名残りだろうか、石像が点々と置かれて
いる。時計回りにゆるやかに登って行くと、やがて山頂に到着した。雲が多少流れて来ていたが、遮るものがなく最高の眺めが
得られた。時折吹き渡る風が心地良く、しばし休憩をしたあと下山の途についた。


  
      まずは鬼又清水で給水            馬返しから登り始める             蒸し暑くて早くもバテ気味

  
   50分以上かかってようやく1合目          1合目を過ぎると視界が開く            ガレた岩場で歩きづらくなる

 
    ようやく火口壁が見えてきたが、まだまだ先は長そうだ         行く手には8合目避難小屋。ここまで休んでばかりいる

 
    ずいぶん立派な小屋だった。ここでも休憩と給水する           頂上までは1.7kmとある。これがとても長く感じる

 
       不動平から一気に火口壁を登り詰める           火山独特の風景が目に飛び込んでくる。時計回りに山頂を目指す

 
         御苗代湖と大地獄谷を俯瞰する                      4時間50分かかり岩手山に到着

 
         お鉢巡りをしたかったが、すでに体力ゼロで時間の余裕もあまりないので、素直に下山することにした
                  後になって考えてみれば、結局お鉢を半周して戻るのだから同じことではないか
         
  岩手山に別れを告げ、酸ケ湯温泉に向かう。うひょー、温泉だ




       <山行後記>
          とにかく暑さには参った。もう少し気温が低ければ、展望の利く登山道を快適に登れた
          だろう。それほど山頂まで距離があるわけではないが、1合毎に休憩をしていたため予
          想以上に時間がかかってしまった。今日はとても暑く長い一日となった。



      岩手山 --- 八甲田山 --- 岩木山 --- 早池峰山 --- 鳥海山 --- 月山 --- 蔵王山 --- 吾妻山





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