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吾妻連峰は山形と福島の県境を東西に連なっており、東吾妻山、東大巓、 吾妻小富士、一切経山、中吾妻山、中大巓、西大巓、そして最高峰の西吾 妻山などからなる火山である。標高2000m前後の山々がおおらかに広 がり、大小の湖沼や湿地帯が展開する。また、蔵王、朝日、飯豊、月山、 鳥海などの素晴らしいパノラマを見ることが出来る。 【 東北山巡りウィーク 】 8/15 8/16 8/17 盛岡(泊) --- 岩手山 --- 酸ケ湯温泉(泊) --- 八甲田山 --- 岩木山 --- 盛岡(泊) --- 早池峰山 --- 8/18 8/19 8/20 酒田(泊) --- 鳥海山 --- 鶴岡(車中泊) --- 月山 --- 蔵王山 --- 白布温泉(泊) --- 吾妻山
東北登山ツアー最終日の今日は吾妻山である。昨夜は白布温泉に泊まり、これまでの登山の疲れを温泉で癒すことが出来た。朝 目覚めると小雨が降っていたが、宿を発つときにはすっかり上がっていた。登山口へはまず、ロープウェイで白布温泉から天元 台へ行き、さらにリフトを3本乗り継ぐことになる。労せずして標高1820mの北望台まで一気にやって来ると、雲の切れ間 からは太陽が顔を覗かせていた。10時10分、登山開始。オオシラビソの林の中を20分ほど登ると、かもしか展望台に出 た。視界が開け、ハイマツやシャクナゲの向こうには緩やかに広がる山の姿を見ることが出来た。ここからは木道が敷かれてお り、その両側に咲く綺麗な花々を愛でながら10分歩くと人形石と梵天岩への分岐になった。快適な木道を梵天岩へ向けて進 む。周りに広がる大凹の高層湿原の眺めは素晴らしく、癒しのひと時になる。湿原が終わると、岩の隙間から流れ出る水場があ ったのでここで水分補給をした。冷たくて美味しい水だ。水場からは一旦登りだすが、すぐに終わると再び木道が待っていた。 草原の中を緩やかに登って行くと、前方の木々の先に現れたのが梵天岩だ。大きな岩が折り重なっており、それをよじ登り、て っぺんに立ってみると湿原地帯や東吾妻の山並みがいい眺めだ。近くではお弁当を広げている人がいた。また、10分で今度は 天狗岩に出た。崖っぷちには吾妻神社が建てられていた。天狗岩からは直接、西吾妻山へ続くコースと、西吾妻小屋を経由して から向かうコースに分かれていたので後者を選択した。再び木道を進むと、すぐに西吾妻小屋に到着した。目の前には西吾妻山 のこんもりとした山頂が横たわって見えた。山頂へはやや斜度を増していくが、一汗かいたころ到着した。誰もおらず、鳥のさ えずりだけが聞こえる静かなところだが、周りを木々に囲まれているため、まったく眺望が得られない。何ともつまらないとこ ろだ。休憩もそこそこに下山することにした。 ![]() ![]() ![]() 久しぶりに青空を見た 天元台のリフトを3本乗り継ぐ いよいよ登山開始だ ![]() ![]() かもしか展望台からの眺め 人形石と大凹の分岐 ![]() ![]() 大凹の湿原地帯 ここの水場で休憩する ![]() ![]() 梵天岩に向けて木道を進んで行く 梵天岩からは湿原とお花畑が一望できる ![]() ![]() 西吾妻小屋を通過 こんもりとした山頂が見えてきた ![]() ![]() 1時間40分で西吾妻山に到着 上空は晴れているが、木々に囲まれて展望が利かない 神頼みのおかげ? 昨日の月山神社、熊野神社での神頼みが少しは効いたのかどうかは分からないが、最終日は どうにかこうにか天気が回復してくれた。雲は多かったが、昨日までと比べればまあ良しと しなければ。ハードだった連日の山行も、天候に恵まれず、明日こそはという気持ちで何と か予定通りに終えることができたのかも知れない。 <山行後記> ロープウェイとリフトにより、手軽に楽しむことが出来た。特に大凹の湿原とお花畑 の雰囲気は素晴らしい。眺めは山頂からよりも梵天岩あたりからのほうが良いだろう。 長かった東北遠征は天候に恵まれなかったが、最後はまずまずの天気で締めくくるこ とが出来た。何より無事に山行を終えることが出来たのが良かった。 岩手山 --- 八甲田山 --- 岩木山 --- 早池峰山 --- 鳥海山 --- 月山 --- 蔵王山 --- 吾妻山 ![]() |
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