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ハヤチネウスユキソウ。ヨーロッパアルプスに咲き、スイスの国花でも あるエーデルワイスに一番近い種とされるこの花は、早池峰山を語る上 で欠かす事の出来ないものであろう。岩手県東部を縦貫する北上山地、 その中央に位置する主峰は県内2番目の高さで、かつての霊山も今では 高山植物の宝庫として登山道を彩っている。 【 東北山巡りウィーク 】 8/15 8/16 8/17 盛岡(泊) --- 岩手山 --- 酸ケ湯温泉(泊) --- 八甲田山 --- 岩木山 --- 盛岡(泊) --- 早池峰山 --- 8/18 8/19 8/20 酒田(泊) --- 鳥海山 --- 鶴岡(車中泊) --- 月山 --- 蔵王山 --- 白布温泉(泊) --- 吾妻山
宿を出て登山口の河原坊までやって来た。明るいブナのトンネルを抜けると、その先にある駐車場に車は数台だけだった。この 先に、もう一つの登山口である小田越があるのだが、こちらには駐車スペースが無い。迷った末にこの小田越から登ることにし た。車を少し離れた路肩に置き、雨具を着て出発した。はじめは歩きやすい樹林帯からスタートとなった。平らな石を敷き詰め た登山道は、雨が降っていても足元が泥だらけにならずにすむ。20分も歩くと早くも樹林帯を抜け、1合目の表示板が現れ た。ここから大きな岩だらけの道を登って行く。昨年の至仏山でもそうだったが、この蛇紋岩は、雨で濡れるとやたら滑るので 慎重に登らなければならない。小雨が止んだので、雨具の上着を脱ぎ、休憩することにした。ガスが一瞬消えると、眼下に広が るブナの原生林が見渡せた。再び歩き出すが眺望は利かず、景色が見えないので、道の両側に咲く高山植物を見ながらの登山が いい。何と言っても天然記念物のハヤチネウスユキソウだろう。この花に出会えただけで、この山を訪れた価値があるというも のだ。岩場は1時間ほど続き、その後、垂直に近い岩盤に掛けられた鉄梯子が現れた。梯子は2連続でしっかりとしたものだ。 また小雨が降り出してきたので雨具を着る。梯子を越え、ハイマツ帯を進むと平坦な木道へと変わり、たくさんの花々が向かえ てくれる。ほっとする瞬間だ。木道はすぐに終わり、早池峰山頂避難小屋に出た。なかなか味のある小屋で、トイレも設置され ており、中では小屋番のオヤジが暇そうにしていた。その脇の岩場を越えたところが山頂だった。山頂はそこそこのスペースが あり、こんな天気にもかかわらず数組の登山者が休憩していた。他の人に聞いてみたが、この山は駐車場のある河原坊から登 り、小田越へ下りるというのが一般的なコースのようだ。生憎の天気で景色を楽しむことも出来ず、この後の移動のこともある ので、写真だけ撮ると早々に下山することにした。 ![]() ![]() 小田越の登山口 1合目で早くも樹林を抜けるがガスの中 ![]() ![]() 盛りは過ぎたようだがまだまだ花が楽しめる 垂直の壁に架かる鉄梯子は2つ続く ![]() ![]() 鉄梯子を登ると剣ケ峰との分岐になる 山頂手前のお花畑 ![]() ![]() 避難小屋の先の岩場を越えると山頂がある 1時間55分で早池峰山に到着。今日も眺望ゼロでガッカリ ![]() 早池峰山神社の祠 ミネウスユキソウ ![]() ![]() そろそろ晴れてください 昨日の八甲田山、岩木山に続いて今日の早池峰山も天候が悪く、まったく眺望が望めな かった。今回のツアー中は東北地方の天気があまり良くないようなことを予報で聞いて いた。雨はひどくはないものの、これだけガスってしまうと景色どころではない。3連 敗を喫した気分だが、明日こそは好天を期待したい。。。 <山行後記> 登ってみるまでほとんどイメージ出来なかった早池峰山だったが、悪天候のため全体像 を掴むことは出来なかった。登山道は距離も手頃で、岩登りや梯子場、木道歩きなどが あり楽しめた。また機会があれば、晴れた日に今度は河原坊から登ってみたいものだ。 岩手山 --- 八甲田山 --- 岩木山 --- 早池峰山 --- 鳥海山 --- 月山 --- 蔵王山 --- 吾妻山 ![]() |
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